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【コラム】全面封鎖から180度転換…「両極端」な中国防疫、なぜ科学がないのか(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

今年9月27日、北京展覧館で開幕した10年間中国共産党の業績を展示した「奮闘前進の新時代」展示会の新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)防疫成果展示室。「生命至上、挙国同心、舎生忘死、尊重科学、命運与共」という抗疫精神が大型レリーフとして展示されていた。シン・キョンジン特派員

「『ダイナミックゼロ(動態清零、動的ゼロ化)』総方針を揺るぎなく堅持し、中国の防疫方針と政策を歪曲(わいきょく)・懐疑・否定するすべての言動とは断固と闘争せよ」。今年5月5日に開かれた中国共産党(中共)中央政治局常務委員会の指針だ。新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)清浄国を作るという「ダイナミックゼロ」政策は国際的には「ゼロコロナ」政策のほうがよく知られている。ゼロコロナは3月17日常務委員会で初めて公式化された。習近平国家主席が「ダイナミックゼロを堅持して伝染病が拡散・蔓延する傾向を急いで抑制せよ」と述べながらだ。

中国ではコロナ防疫を「人民戦争・総体戦・狙撃戦」と呼ぶ。習主席が「手ずから指揮、手ずから配置(親自指揮親自部署)」した。党史文献研究院が「第19回党大会以来の主要事件年表」に公式に記録した。

中国防疫の最高コントロールタワーは常務委員会7人会議だった。コロナ発生以降公開した常務委員会20回、政治局会会議32回の会議録を見返してみた。


(1)2020年=「偉大な防疫精神」勝利宣言

中国の防疫は2020年9月8日「全国コロナ退治表彰大会」で一段落した。当時習主席は「中国人民と中華民族が偉大な防疫精神を作り出した」として事実上勝利を宣言した。これに先立ち、76日間の武漢封鎖を解除した4月8日に開かれた常務委員会で「日常化防疫」を決め、適用は今に至る。

(2)2021年=オミクロン株で封鎖一貫

2021年は平穏だった。政治局会議を通じて「伝染病の予防統制と経済社会の発展を統一的に計画せよ」という指針だけを繰り返した。外交部の趙立堅報道官が「コロナ期間、中国で生活したあなたがたは『こっそりと喜んだらよい(偸着楽)』」として外国防疫を迂回して嘲弄した。

11月24日南アフリカ共和国が世界保健機関(WHO)に新型コロナ変異種ウイルスを報告して状況が急変した。26日WHOはギリシャアルファベット15番目「オミクロン」と命名した。ウイルスは進化したが「勝利」を経験した中国式の防疫は変わらなかった。12月6日開かれた政治局会議は「中国は百年の変局と世紀の伝染病に柔軟に対処した。経済発展は世界先導的位置を維持した」と触れるだけだった。

従来の防疫に従って12月22日、人口1300万の西部大都市西安が封鎖された。現地記者の江雪氏が「長安十日」でその惨状の様子を記録した。


【コラム】全面封鎖から180度転換…「両極端」な中国防疫、なぜ科学がないのか(2)

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