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あるのはK-POP・K小説だけか…韓国詩集、22年間で286作品が海外で翻訳

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

詩集『死の自叙伝』

K-POP、K小説、Kコンテンツ、「K」がつけばどれもヒットした。ボーイズグループBTS(防弾少年団)、ドラマ『イカゲーム』などの大衆文化はもちろん、絵本『夏がくる』でアンデルセン賞を受賞したイ・ジス氏、ブッカー賞候補に入り韓国小説の底力を見せたチョン・ボラ氏やパク・サンヨン氏らが文学分野でも存在感を放った。K詩はどうだろうか。韓国の現代時も注目するだけの成果を海外で挙げている。

韓国詩人の中で国際的に最もホットな名前は先月英国王立文学協会が選定する「国際作家」に含まれた詩人のキム・ヘスン氏(67)だ。1955年生まれのキム・ヘスン氏は1979年に処女作『たばこを吸う勇気』を発表した後、これまで30冊以上の詩集を出した。2019年カナダのグリフィン詩文学賞、2021年スウェーデンのチカダ賞など国際詩文学賞を相次いで受賞した。『死の自叙伝』で受賞したグリフィン詩文学賞は数学のフィールズ賞とも肩を並べる、権威を認められる賞として知られている。英国王立文学協会が選定する国際作家リストにはアン・カーソン氏、マリーズ・コンデ氏、フアン・ガブリエル・バスケス氏などノーベル文学賞候補に挙げられる作家が入っている。「文学と知性社」のイ・グァンホ代表は「海外で韓国現代詩はキム・ソウォルや李陸史(イ・ユクサ)のような日帝強占期の詩人や分断国家のイメージを表現する男性詩人を中心に知られてきたが、キム・ヘスンを起点として現在性を帯びた普遍的な文学性が認めらるようになった」と話す。

韓国文学翻訳院によると、2001年以降、海外に翻訳紹介された韓国詩集は計286作品だ。同期間1090作品が翻訳された小説に比較すれば4分の1水準だが、傾向には変化がある。2001~2010年103作品から2011~2020年は155作品へと1.5倍に増えた。2021年から2022年7-9月期まで出版された翻訳詩集は28作品に達する。翻訳される作品が増えているということだ。言語別には、2001年以降、28言語に翻訳されて36カ国に紹介された。「文学と知性社」のイ・グンヘ氏は「2010年序盤まですら契約金のない翻訳出版契約が多かった。だが、最近は韓国現代詩の翻訳出版を希望するビジネス電子メールが先に送られてくる場合が多い」と伝えた。


「キム・ヘスンの善戦」が1回だけのものに終わらないようにするためにはどうすべきか。韓国文学翻訳院・大山(テサン)文化財団のような公的機関以外に、民間次元で積極的に韓国詩を海外に紹介しようとする試みが活発化している。ミッタ出版社のキム・ヒョンウ代表は若手翻訳家を集めて詩の翻訳エージェンシー会社「ナソン」を設立した。「ナソン」所属の13人の翻訳家のうち、チェ・ジェウォン氏やチョン・セビョク氏ら4人が現役の詩人だ。チョン・ボラ氏の小説集『呪いのウサギ』を翻訳したアントン・ホー氏が率いる翻訳集団「スモーキング・タイガース」、翻訳ウェブジン『超過』を主宰している翻訳家「Soje」も韓国現代時翻訳人材プールを豊かなようにしている。キム・ヒョンウ代表は「完ぺきな二重言語(バイリンガル)を駆使する世代が翻訳界に本格的に流入して同時代の詩を世界に知らせている」と話した。



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