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「ようやく乗った列車で悲鳴、息苦しさも」…韓国、大雪で苦痛の出勤

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

金浦都市鉄道はこの日、大雪の影響で運行が遅延した。 写真=読者

京畿道金浦(キョンギド・キンポ)に住むキム・ウォンヒさん(38)は21日午前7時50分ごろ、出勤のために金浦都市鉄道(金浦ゴールドライン)の豊舞駅(プンム)駅に行ったところ、長い列ができているのを見て驚いた。キムさんは「大雪のため普段より人が多く、50分ほど待って8時40分にようやく列車に乗ることができた」とし「金浦空港駅まで移動する間、列車の中は極度に混雑し、『梨泰院(イテウォン)惨事』のような人命事故が発生するのではないかと心配になった」と語った。

首都圏に大雪注意報が発令された中、出勤時間に各地で混乱が生じた。京畿道金浦では金浦ゴールドラインの運行が遅れて利用客で混雑する中、乗客1人が呼吸困難で意識を失うという事態が発生した。手袋とジャケットを着て出勤する市民の中には、凍結した路面に足を滑らせて転倒する人もいた。

◆ゴールドライン利用客1人が呼吸困難で病院搬送


この日、金浦ゴールドラインを利用した金浦市民は普段より出勤に苦しんだ。金浦ゴールドライン、金浦市などによると、大雪による電源システム障害が発生し、出勤時間帯の午前7時ごろ 陽村(ヤンチョン)駅の車両基地にあった列車5編成が路線に投入されなかった。このため路線の運行列車が従来の21編成から16編成に減り、配車間隔が従来の3分30秒から約4分へと長くなった。列車の到着が遅れたことで駅舎と電車の混雑も深刻になったというのが利用客の説明だ。

特に、豊舞駅はホームまでが市民で埋まり、移動通路と階段にまで長い列が続くほどだった。カン・ミンギョンさん(41)は「ようやく列車に乗った後も多くの人々の不満の声や悲鳴を聞いた」とし「普段より激しい密集のため息苦しくて冷や汗が出るほどだった」と訴えた。

混雑による事故も発生した。午前8時ごろ、金浦ゴールドラインの列車に乗っていたある女性が呼吸困難を訴えて金浦空港駅の駅員が119番に通報した。この女性は119救急隊によって付近の病院に搬送され、命に別条はないという。

◆慎重に歩いて出勤

未明から降った雪で路上が凍結し、首都圏の市民は出勤に苦労した。地下鉄には早朝から人が集まり、各地で停滞が相次いだ。店の経営者は店舗前の除雪作業をして塩化カルシウムをまくなど対応に追われた。市民は傘をさしたりフードをかぶってゆっくりと歩いた。ソウル冠岳区(クァナクク)に住む会社員チョン・ソヒョンさん(29)は「家からバス停までの間に坂道があり、気をつけて歩いていたが滑って転んだ」とし「その時にぶつけたところが痛くて、昼休みに病院に行くつもり」と話した。

普段より早く家を出て、バスでなく地下鉄を利用する人が多かった。ソウル城北区(ソンブクク)から上岩(サンアム)に出勤するシンさん(29)は「15分早く出勤してなんとか間に合った」とし「会社にはバス1本で行けるが、渋滞すると思ったので地下鉄を2回乗り換えて出勤した」と説明した。

積雪のため車での出勤をあきらめた会社員も多かった。京畿道高陽市(コヤンシ)に住む会社員ヤンさん(33)は「自動車の上に雪がかなり積もっていたので、大通りに出てタクシーに乗った」とし「銀行が開店する30分前には到着しなければならず、15分の距離を40分かけて行った」と吐露した。

やむを得ず車で出勤しなければいけない会社員は恐る恐るハンドルを握った。ソウル銅雀区(トンジャクク)に住むチョンさん(35)は「小さな道は除雪作業が十分に行われていなかったのでタイヤが空回りし、緊張しながら運転した」と語った。

気象庁によると、この日、中部のほとんどの地域と慶尚道(キョンサンド)の一部の地域、済州(チェジュ)山地に大雪特報が出ている。行政安全部は20日午後11時、大雪危機警報レベルを「関心」から「注意」に1段階格上げした。ソウル市は出勤の交通混雑に対応し、公共交通集中配車時間を従来の午前9時から午前9時30分まで延長した。



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