2022カタールW杯のロゴ
国際サッカー連盟(FIFA)ランキング3位のアルゼンチンは14日午前4時(日本時間)、ルサイルスタジアムで行われたカタールW杯準決勝で東欧の強豪クロアチア(12位)に3-0で完勝し、決勝に進出した。アルゼンチンがW杯決勝に進出したのは準優勝だった2014年ブラジル大会以来8年ぶり。
前半32分に突然訪れたPKのチャンス1つで両チームの雰囲気が分かれた。アルゼンチンのFWフリアン・アルバレス(22、マンチェスターシティ)が後方からのパスをコントロールしたところでクロアチアGKドミニク・リバコビッチ (27、ティナモ・ザグレブ)と接触し、PKを獲得した。
2分後、キッカーのメッシが強力な左足シュートでゴール右隈にPKを決めた。今大会でPK防御能力で注目されていたリバコビッチも、方向とスピードが完ぺきなメッシのキックに対応できなかった。
メッシは今大会5得点目で、フランスのFWキリアン・ムバッペ(24、パリ・サンジェルマン)と得点トップで並んだ。W杯本大会個人通算11得点目となり、自国のレジェンド、ガブリエル・バティストゥータ(10得点)を上回ってアルゼンチンの最多得点記録保持者になった。メッシは1得点を加えればW杯通算得点5位「サッカー皇帝」ペレ(ブラジル、12得点)と肩を並べる。歴代1位はミロスラフ・クローゼ(ドイツ、16得点)だ。
メッシは最多出場記録にも並んだ。W杯本大会個人通算25試合に出場し、ドイツの鉄人ローター・マテウスと共に最多出場1位タイ。決勝戦に出場すれば新記録の主人公になる。
勢いづいたアルゼンチンは前半39分に追加ゴールを決めた。アルゼンチンの速攻状況でハーフライン付近でボールを受けたアルバレスがドリブル突破でクロアチアのDF選手3人を抜いた後、GKと向き合う状況で右足シュートを決めた。
アルゼンチンは後半24分、メッシとアルバレスのコンビプレーで1ゴールを追加し、勝利を決定づけた。ペナルティーエリア付近の右サイドでボールを受けたメッシが相手DFグヴァルディオル(20、ライプツィヒ)をかわした後にパスを出し、正面にいたアルバレスが右足で終えた。勝利を確信したアルゼンチンファンの歓呼でスタジアムは沸いた。
メッシは1986年W杯でアルゼンチンを優勝に導いた自国のサッカーレジェンド、ディエゴ・マラドーナの足跡を追う最後の機会をつかんだ。8年前のブラジルW杯でアルゼンチンは決勝に進出したが、当時、ドイツに敗れて準優勝に終わった。生涯最後のW杯舞台で「ラストダンス」を見せるメッシにW杯優勝はサッカー人生をかけた最後の目標だ。
クロアチアは強豪アルゼンチンを迎えて変則カードを持ち出した。守備の安定を優先したこれまでの試合とは違い、前半序盤からディフェンスラインを果敢に引き上げて攻撃を仕掛けた。
予想外の攻勢に慌てたアルゼンチンは前半24分までシュートがなく苦戦するような姿もあったが、結果的に戦術の変化はクロアチアの敗着となった。攻撃に重点を置いて守備の背後空間を広げたところを攻められ、相次いで3失点した。5試合3失点だった固い守備ラインが崩れると、攻撃の流れも鈍った。
クロアチアを退けて決勝行きを決めたアルゼンチンは15日0時に行われるフランスーモロッコの準決勝の勝者と優勝をかけて「最後の勝負」をする。
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