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「北朝鮮でもW杯開催可能」…カタールをかばう「サッカー大統領」の詭弁(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「カタールを批判せずに私を批判してほしい」。

「サッカー大統領」ジャンニ・インファンティーノ国際サッカー連盟(FIFA)会長(52)が19日、2022カタールW杯開幕を翌日に控えて開かれた公式記者会見でこのように一喝した。インファンティーノ氏は約45分間、W杯開催国カタールを批判する西側のメディアと人権団体に反論した。メディアなどはこの数年間の移住労働者の劣悪な労働環境、性少数者弾圧などの人権問題を提起し、カタール政府とFIFAに改善を促してきた。

インファンティーノ氏は「欧州の人たちが過去3000年間してきたこと(植民支配)を考えると、道徳的な訓戒をする前に今後3000年は謝罪をしなければいけない」「移住労働者はカタールが合法的に家族の生計を助けるが、欧州の人たちは国境を閉鎖した」などと発言しながら「西側の偽善」を指摘した。また「我々は異なる信念や歴史を理解すべきだが、今回のW杯が西欧からアラブ世界を眺める視野を開くのに助けになるはず」と話した。カタール大会は中東地域で初めて開催されるサッカーW杯だ。


インファンティーノ氏の独白に近い長広舌に、人権団体は直ちに反発した。国際アムネスティは「彼は移住労働者の対価とそれに対するFIFAの責任を果たしていない」と主張した。非営利人権団体フェアスクエアのニコラス・マクギーハン理事は「彼の発言はでたらめばかり」とし「カタール当局から何をどう話すべきか指示を受けたようだ」と指摘した。ニューヨークタイムズ(NYT)は「インファンティーノ氏は今回のW杯でFIFAでなくカタールが主に決定を出しているという証拠が増えている中、長く弁解した」と伝えた。

◆ビール禁止など「カタール密着」の姿

こうした不満はこの数年間にインファンティーノ氏が過度に「カタール寄り」の姿を見せながら強まった。インファンティーノ氏はカタール内の人権実態問題が提起されるたびに「カタールでは改革が続いている」という立場を繰り返した。開幕前には32出場国に「サッカーだけに集中しよう」という内容の書簡を送り、21日には性少数者支持の表示としてレインボー腕章を着用すればイエローカードを出すと警告した。結局、オランダなど欧州7カ国の代表チームはレインボー腕章をあきらめた。今回のW杯で競技場と周辺でのビール販売を禁止したのも、巨額を後援したスポンサーを無視してカタールの立場ばかりを反映したという指摘があった。イスラム国家のカタールは酒類の販売および飲酒を禁止する。

インファンティーノ氏は「我々はサッカー人であり政治家でない」と抗弁するが、ゼップ・ブラッター前FIFA会長は「インファンティーノ氏とカタールが危険な従属関係に入っている」と警告した。


「北朝鮮でもW杯開催可能」…カタールをかばう「サッカー大統領」の詭弁(2)

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