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また異変、波乱のW杯…日本、4年前の韓国のようにドイツを倒す

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

日本の浅野拓磨。[写真 W杯カタール大会公式SNS]

日本がサッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会の優勝候補ドイツを倒した。まるで4年前の韓国を見るようだった。

日本は23日、カタールのハリファインターナショナルスタジアムで行われたグループリーグ初戦でドイツを相手に2-1で逆転勝ちした。これで日本は前日のサウジアラビアに続いて優勝候補を破る波乱を起こした。サウジは優勝候補のアルゼンチンを2-1で下している。ドイツは国際サッカー連盟(FIFA)ランキング11位の強豪だ。日本は24位だ。

「ドーハの奇跡」と呼ばれるほどの歴史的な勝利だ。前日の記者会見で「カタールで歴史を変える」と話した森保一監督の抱負が現実になった。森保監督は「目標はベスト8以上。歴史を変えるという目標を持って大会に臨む」と話した。


日本は勝ち点3と予想を破りグループEでトップに立った。日本、ドイツ、スペイン、コスタリカによるグループEは今大会の「死の組」と呼ばれる。ドイツは最下位に転落した。スペインとコスタリカの試合は24日に行われる。ドイツは4年前のロシア大会に続き再び格下の戦力のアジアチームに敗れる屈辱を味わった。当時ドイツは韓国に0-2で敗れ史上初めてグループリーグで脱落した。

前半戦は試合開始から総攻勢を広げたドイツが主導した。守備地域が広いゴールキーパーのマヌエル・ノイアー(バイエルン)と速く力のあるセンターバックのアントニオ・リュディガー(レアル・マドリード)だけ最後方に置きフィールドプレーヤー9人がハーフラインを超えて相手陣営に入り攻撃に加担した。これに対抗する日本は普段のチームカラーであるパスを前面に出した「支配率サッカー」を捨て強い圧迫に続く「逆襲サッカー」を繰り広げた。だが身の丈に合わない服を着た日本は強豪ドイツを相手に無気力な姿だった。前半7分の逆襲の状況で前田大然(セルティック)のゴールがオフサイドで取り消されてからドイツの攻撃を防ぐのに汲々とした。

日本は前半30分、ドイツにペナルティーキックを許した。ゴールキーパー権田修一がペナルティボックス内で反則を犯した。結局前半32分にイルカイ・ギュンドアン(マンチェスターシティ)にペナルティーキックで先制ゴールを決められ0-1で前半を終えた。

試合の流れは後半戦に変わった。日本の森保監督は後半開始と同時に交代カードを切った。久保建英(ソシエダ)をはずし南野拓実(モナコ)を投じた。11分後には長友佑都(FC東京)に代え三笘薫(ブライトン)と浅野拓磨(ボーフム)を投入した。後半26分には堂安律(フライブルク)まで投じた。相次いで変化を与えて相手を追い詰めた。結局後半の30分に交代投入された選手がゴールを決めた。

後半26分に投入された堂安がゴール前でドイツのキーパー、ノイアーの手に当たって出てきたボールを左足でゴールに押し込んだ。気勢が上がった日本は8分後、逆転ゴールまで決めた。南野がロングパスを受けペナルティボックス右側に切り込んだ後強い右シュートでゴールネットを揺らした。日本ベンチはまるで優勝したかのように一斉にグラウンドに飛び出して喜んだ。ドイツ選手らは4年前の悪夢を思い出しうなだれた。

あせるドイツは反撃に出た。だが日本は主将である吉田麻也(シャルケ)をはじめ鎌田大地(フランクフルト)、堂安ら代表チーム26人中8人がドイツのプロサッカーリーグで活躍している長所を最大限に生かしドイツを効率的に防いだ。後半アディショナルタイムの7分間にはキーパーのノイアーまでコーナーキックに加担する総攻撃に出たが、日本の肉弾防御を突破することはできなかった。

一方、この日のドイツは試合前から話題になった。キックオフを控えて行われたベストイレブンの写真撮影で全員が右手で口をふさぐポーズを取ったためだ。これに対して今大会で問題となっている虹色の腕章と関連した議論に意見を表明したという解釈が出ている。ドイツのサッカー専門誌キッカーはこの動作が「One Love」と書かれた腕章禁止に抗議の意思表示とみられると伝えた。

虹色で塗られたハートに数字の「1」が書かれた腕章だ。各種人権議論が起きている開催国カタールに抗議しすべての差別に反対するという意思を明確にする趣旨と認識されるこの腕章をドイツとイングランドをはじめとする欧州7カ国の主将が今大会の試合で着用することにしていた。

だがFIFAが試合中に腕章を着用すればイエローカードを与えるなどの制裁を科すと対応に出て各チームは着用を断念した。キッカーは「選手らが取ったポーズはFIFAに向け『あなたが私たちの口を閉じさせることはできない』という意味とみられる」と説明した。この日ゴールに立ったノイアーは、虹色の腕章をめぐる議論が起きると大会開幕直前に出した独自の腕章のひとつ「差別反対」(#NoDiscrimination)を左の腕にして出場した。

選手らが着用できない虹色の腕章はドイツのフェーザー内相が観客席で代わりに付けた。会場を訪れたフェーザー内相は「ワンラブ」の腕章をして近くにいたFIFAのインファンティーノ会長らとあいさつを交わして試合を見守った。



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