性関係を断った茶房（タバン、喫茶店）の店主に「人肉でも食べてみようか」と脅迫的なメッセージを送るなど６カ月間に９５０回も連絡してストーカー行為をした６０代の男が実刑を宣告された。

仁川（インチョン）地裁は１１日、ストーカー犯罪の処罰などに関する法律違反などの容疑で起訴された６８歳の男に懲役２年を宣告した。

裁判所は男にそれぞれ４０時間のストーカー行為治療プログラムと性暴行治療プログラムも受けるよう命じた。


男は２月から８月まで京畿道富川（キョンギド・プチョン）の自宅で携帯電話で茶房店主の６０代の女性に９５４回にわたりショートメッセージを送ったり電話をかけるなどのストーカー行為をした容疑などで逮捕起訴された。

男は昨年１２月に茶房に客として訪れ女性と知り合い、その後持続して女性に性関係を要求した。

女性がこれを拒否し、「これ以上来ないでほしい」と警告したが聞き入れず、女性は２月と７月の２回にわたり男を警察に通報したりもした。

男は裁判所で「２カ月間女性の周辺１００メートル以内に接近せず携帯電話に連絡してはならない」という暫定措置決定を受けてもさらに２４回もメッセージや写真を送ったという。

男はまた、女性にわいせつな動画や写真を繰り返し送ったり、「人の肉でも食べてみようか」と脅迫的なメッセージも７回にわたり送った。

裁判所は「ストーカー犯罪は被害者に深刻な精神的苦痛を与え被害者家族の日常まで破綻させる。時に強力犯罪にもつながりかねず厳重な処罰をする必要がある」と話した。

続けて「被告人は被害者に接近するなという裁判所の暫定措置決定を受けてからも長期間被害者にストーカー行為をし脅迫した。罪質が極めて悪い上に被害者が深刻な苦痛を受けたとみられる点などを考慮した」と量刑理由を明らかにした。