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【中央時評】梨泰院惨事:恐ろしい現実、恐ろしい心(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ソウル城東区(ソンドング)にある漢陽(ハンヤン)大学ソウルキャンパスに設けられた合同焼香所。[写真 キム・ミンス インターン]

弾劾から第19代大統領選挙以降、筆者は勝者独占の代わりに国民統合と議会妥協のための連帯と連合、連立政府・統合政府を切実に訴えた。統合的な国民の意思と陣営を越えた保守与党62議席、中道党38議席、進歩野党6議席の参加なしに弾劾は不可能だったからだ。しかし大統領選挙以降の勝者独占により連帯と統合は崩壊し、最悪の陣営対立に向かった。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は政治参加以降、3度も勝者独占は決して自由民主主義でないと強調した。その道が解決法だ。独占のための忠誠派と直系派を遠ざけて統合のための直言派・所信派と共にしなければいけない。大統領も国も生きる道だ。

国民の多数意思の尊重も必須だ。大統領室は青瓦台(チョンワデ、大統領府)時代と龍山(ヨンサン)時代を区別する。大統領室移転の意味だ。しかし龍山時代が龍山の梨泰院惨事とともに始まるとは誰も考えていなかった。龍山の大統領室と漢南洞(ハンナムドン)官邸の中央に惨事現場がある。普段の出退勤なら大統領は現場を一日に2回通り過ぎる。大きな苦痛だ。したがって犠牲者の家族、国民と大統領の治癒のために龍山移転の妥当性と過程を落ち着いて振り返る必要がある。ほとんどすべての調査で移転反対世論が強かったにもかかわらず、これを強行した時は国民の意思ではなく別の要因が介入した可能性が高いからだ。

最後まで分裂と独占に固執すれば、我々の国を殺す偽の母になる。閉じられた2つの心の扉を開ける前には、閉じられた2つの現実は一つにならない。我々はすでに偽の母だ。本当の母への絶対転換がなければ子と国を助ける方法がない。最高公職者から率先しなければいけない。繰り返し韓国と世界の犠牲者の冥福を祈る。


パク・ミョンリム/延世大教授・政治学


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