154人が死亡した梨泰院事故翌日の午後、事故現場に近い梨泰院駅1番出口前には市民が置いて行った花束がひとつふたつと積み上げられた。花だけ置いて去る人がいるかと思えば紙コップにマッコリと焼酎を注いで追悼する人もいた。太陽が沈んだ後追悼の足取りは増加している。
◇外国人も高校生も追悼のため現場訪れる
前日の救助活動の渦中にもすぐには静まらなかった現場のお祭りムードは事故が起きて1日もたたずに衝撃と沈鬱さに変わった。韓国生活4カ月の米国人女性グレース・リーさん(40)は午後5時ごろに現場を訪れ、「ニュースで死亡者が増えるのを見て悲しかった。前途ある若者なのに両親や友人のことを考えると…」としながら目頭を赤らめた。
授業が終わった後に現場を訪れた男子高校生のイム・ジェフンさん(17)さんは「どうして21世紀の韓国でこんなことが起きるのかソウル市民としてとても悲劇的」としながら自ら書いた手紙と花束を置いて行った。行方不明者の届け出を受け付ける漢南洞(ハンナムドン)住民センターでは子どもの死亡を確認した家族の泣き声と安全を確認して帰る安堵のため息が交差した。
◇3年ぶりのお祭りムード、10万人集まり悲劇に
事故はイベントの人だかりの真ん中で起きた。長期間の厳し新型コロナ防疫が緩和された状況で、梨泰院のクラブと居酒屋、ビアホールは数週間前からハロウィーンイベントを広報しながら本格的に雰囲気を盛り上げた。梨泰院の有名な居酒屋では3週間前からハロウィーンに備えてハロウィーン用の小道具で内部を飾り、時間ごとに異なるダンス公演を準備した。この店の前は事故前日の28日からすでにほおに赤い傷跡のペインティングをした人たちが先を争って列に並び写真を撮るフォトスポットになっていた。
29日午後10時15分ごろ。ハミルトンホテルに近い幅4~6メートルの狭い路地は10万人近い人波が密集し地獄絵図に急変した。壁と壁の間に挟まれた人たちは首も回らなくなり圧力に勝てず死亡する人が続出した。壁によじ登って脱出する外国人も目に付いたた。
◇音楽が消えた梨泰院、衝撃受ける商人
ハロウィーン前日の30日、梨泰院の音楽は消えた。正午を過ぎても一帯の飲食店や化粧品店、カフェなど商店はほとんどが明かりが消えたままで、営業時間を短縮して午後6時に閉める店も多かった。現場を目撃した商人と通行人は前日の衝撃から抜け出せずにいる。
現場近くのケバブ店従業員は「向かい側の路地で人々が一斉に倒れ外にいた人たちが力を合わせて助け出し水を渡した」と前夜のことを回想した。この従業員は「精神的ショックが激しく家に帰って休みたい。とても恐ろしく心が痛い」と胸をさすった。
また別の商人もやはり「気が重くて出勤すべきか悩んだ。もう店が開く時間だが事故のせいか来ていないようだ」と話した。通行人は事故現場で足を止めシャッターを押した。
午後1時ごろになると近くの商店街の店主の一部が前日の事故現場を調べに出てきた。10年間梨泰院で店を運営してきたチョさんは「当時誘導棒を持って人々を案内し、知人は心臓マッサージを志願し10人の胸を圧迫した。知人によるとそのうちの1人だけ脈が戻ってきたそうだ」と話した。
チョさんは「竜山(ヨンサン)区庁や警察署と協力して人材も確保して万全の準備をしたがこうしたことが起きた。昨年は梨泰院のクラブ発の感染で梨泰院が揺らいでいたのがようやく回復したのにこうしたことが起こりどうしたものか」と話し涙を流した。
◇市民「こんなに人がいなくなってどうする…」
事故現場近くでコンビニを運営するチェ・ユンヒさんは「この程度の人波は梨泰院でよくある規模だったのにどうして事故が発生したのか把握することが何より重要と考える。道端で人が死んだということが何より重要なこと。(コロナの規制が)解けるやいなや大きな事故が起き、結局は小商工人が被害を受けることが起きるようだ」として不安なため息をついた。
前日現場を通りがかり患者に心臓マッサージを実施した医師のイさんは「0時ごろすでに(事故から)相当時間が過ぎていたからかもしれないが、頸動脈、大腿動脈の脈拍がなかったり心停止状態で30分以上経過した人が多かった。専門的応急措置をできる人が足りなかったが、被害者の呼吸のためアンビューバッグを作ったり胸部圧迫を交代でする様子だった」と明らかにした。
こうした惨事を受け自治体と企業はハロウィーンイベントを全面中断した。麻浦(マポ)区庁はこの日午前、「弘大(ホンデ)前のハロウィーンイベントが急きょ中止された。安全に格別に留意してほしい」という安全案内メッセージを送った。竜仁(ヨンイン)エバーランド、ロッテワールドなどの遊園地もハロウィーンイベントを全面中止し哀悼に参加する意向を明らかにした。
梨泰院のクラブや居酒屋などは日曜日の30日まで独自に公演を準備し無料でドリンクを提供するなどハロウィーンイベントを進める予定だったが今回の事故で中止になる見通しだ。梨泰院観光特区連合会は5日まで連合会会員店に哀悼の意味で臨時休業を促す予定だ。また、近隣に焼香所を設けて犠牲者を追悼する計画だ。
◇外国人も高校生も追悼のため現場訪れる
前日の救助活動の渦中にもすぐには静まらなかった現場のお祭りムードは事故が起きて1日もたたずに衝撃と沈鬱さに変わった。韓国生活4カ月の米国人女性グレース・リーさん(40)は午後5時ごろに現場を訪れ、「ニュースで死亡者が増えるのを見て悲しかった。前途ある若者なのに両親や友人のことを考えると…」としながら目頭を赤らめた。
授業が終わった後に現場を訪れた男子高校生のイム・ジェフンさん(17)さんは「どうして21世紀の韓国でこんなことが起きるのかソウル市民としてとても悲劇的」としながら自ら書いた手紙と花束を置いて行った。行方不明者の届け出を受け付ける漢南洞(ハンナムドン)住民センターでは子どもの死亡を確認した家族の泣き声と安全を確認して帰る安堵のため息が交差した。
◇3年ぶりのお祭りムード、10万人集まり悲劇に
事故はイベントの人だかりの真ん中で起きた。長期間の厳し新型コロナ防疫が緩和された状況で、梨泰院のクラブと居酒屋、ビアホールは数週間前からハロウィーンイベントを広報しながら本格的に雰囲気を盛り上げた。梨泰院の有名な居酒屋では3週間前からハロウィーンに備えてハロウィーン用の小道具で内部を飾り、時間ごとに異なるダンス公演を準備した。この店の前は事故前日の28日からすでにほおに赤い傷跡のペインティングをした人たちが先を争って列に並び写真を撮るフォトスポットになっていた。
29日午後10時15分ごろ。ハミルトンホテルに近い幅4~6メートルの狭い路地は10万人近い人波が密集し地獄絵図に急変した。壁と壁の間に挟まれた人たちは首も回らなくなり圧力に勝てず死亡する人が続出した。壁によじ登って脱出する外国人も目に付いたた。
◇音楽が消えた梨泰院、衝撃受ける商人
ハロウィーン前日の30日、梨泰院の音楽は消えた。正午を過ぎても一帯の飲食店や化粧品店、カフェなど商店はほとんどが明かりが消えたままで、営業時間を短縮して午後6時に閉める店も多かった。現場を目撃した商人と通行人は前日の衝撃から抜け出せずにいる。
現場近くのケバブ店従業員は「向かい側の路地で人々が一斉に倒れ外にいた人たちが力を合わせて助け出し水を渡した」と前夜のことを回想した。この従業員は「精神的ショックが激しく家に帰って休みたい。とても恐ろしく心が痛い」と胸をさすった。
また別の商人もやはり「気が重くて出勤すべきか悩んだ。もう店が開く時間だが事故のせいか来ていないようだ」と話した。通行人は事故現場で足を止めシャッターを押した。
午後1時ごろになると近くの商店街の店主の一部が前日の事故現場を調べに出てきた。10年間梨泰院で店を運営してきたチョさんは「当時誘導棒を持って人々を案内し、知人は心臓マッサージを志願し10人の胸を圧迫した。知人によるとそのうちの1人だけ脈が戻ってきたそうだ」と話した。
チョさんは「竜山(ヨンサン)区庁や警察署と協力して人材も確保して万全の準備をしたがこうしたことが起きた。昨年は梨泰院のクラブ発の感染で梨泰院が揺らいでいたのがようやく回復したのにこうしたことが起こりどうしたものか」と話し涙を流した。
◇市民「こんなに人がいなくなってどうする…」
事故現場近くでコンビニを運営するチェ・ユンヒさんは「この程度の人波は梨泰院でよくある規模だったのにどうして事故が発生したのか把握することが何より重要と考える。道端で人が死んだということが何より重要なこと。(コロナの規制が)解けるやいなや大きな事故が起き、結局は小商工人が被害を受けることが起きるようだ」として不安なため息をついた。
前日現場を通りがかり患者に心臓マッサージを実施した医師のイさんは「0時ごろすでに(事故から)相当時間が過ぎていたからかもしれないが、頸動脈、大腿動脈の脈拍がなかったり心停止状態で30分以上経過した人が多かった。専門的応急措置をできる人が足りなかったが、被害者の呼吸のためアンビューバッグを作ったり胸部圧迫を交代でする様子だった」と明らかにした。
こうした惨事を受け自治体と企業はハロウィーンイベントを全面中断した。麻浦(マポ)区庁はこの日午前、「弘大(ホンデ)前のハロウィーンイベントが急きょ中止された。安全に格別に留意してほしい」という安全案内メッセージを送った。竜仁(ヨンイン)エバーランド、ロッテワールドなどの遊園地もハロウィーンイベントを全面中止し哀悼に参加する意向を明らかにした。
梨泰院のクラブや居酒屋などは日曜日の30日まで独自に公演を準備し無料でドリンクを提供するなどハロウィーンイベントを進める予定だったが今回の事故で中止になる見通しだ。梨泰院観光特区連合会は5日まで連合会会員店に哀悼の意味で臨時休業を促す予定だ。また、近隣に焼香所を設けて犠牲者を追悼する計画だ。
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