#.大宇建設は信用格付けA(安定的)にもかかわらず、先月、社債ではなく「プライマリー債券担保付証券(P-CBO)」で800億ウォン(約80億円)を調達した。P-CBOは、信用度が低くて(BBB以下)社債発行が難しい中小企業が信用保証基金の保証を受けて発行する証券だ。利上げと不動産景気沈滞の雰囲気の中、大企業の大宇建設までが政府機関の保証に頼ったということだ。政府が新型コロナ危機対応レベルで大企業にもP-CBO発行を認めた点を活用した。大宇建設がP-CBOで資金を調達したのは今回が初めてだ。
#.ソウル鍾路区(チョンノグ)SKソリンビルとSKガソリンスタンド116カ所を資産として保有するSK Reitは27日、960億ウォン規模の社債需要予測のうち50億ウォン分しか注文を受けることができなかった。満期が1年と短いうえ金利を最大年5.1%としたが、機関投資家に背を向けられた。ある資産運用会社の債券運用担当者は「今後、金利がさらに上がれば債券価格が下がる可能性があり、機関が観望する雰囲気」と説明した。
米国の利上げの影響で韓国企業の資金難が深刻化する見通しだ。企業は会社を運営したり新規投資、負債の償還などのために社債を発行して市場から資金を借りる。しかし利上げによる債券価格下落と景気沈滞の懸念から投資家が貸し渋る雰囲気が形成され、資金の調達が難しくなっている。
金融監督院によると、先月の非金融一般企業の社債発行額は1兆3000億ウォンと、前月比で59.3%(1兆9500億ウォン)減少した。信用度が高くない企業の社債発行はさらに難しくなった。先月の信用格付けAA級未満の社債発行比率は12%と、前月(23.2%)の半分にすぎなかった。
この日、AA-級の社債の金利(3年物)は5.378%と、年初(1月3日、2.46%)比で倍以上も上昇した。米国の政策金利引き上げで国債の金利が上昇した影響だ。米国債の金利は28日(現地時間)、英国発の金融市場不安で一時4.019%まで上がり、英中央銀行の大規模国債買い入れ発表で3.736%で取引を終えた。
米国債の金利急騰で韓国国内の社債の金利まで暴騰する兆候が表れ、最近、政府が大規模な政策資金を供給して「金利防御」に動いた。こうした状況が続く場合、国内で「債券大虐殺」事態が生じるという悲観的な見方も出ている。債券大虐殺とは、1994年にグリーンスパン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の利上げで債券価格が暴落し、一年間に投資家の損失などで1兆ドルを超える資金が蒸発した事件だ。
米国債の金利が上がれば韓国国債の金利も同時に上がるしかない。信用度が高い米国(Aaa級)が利子を多く出せば資金が米国債市場に移動するため、信用度が低い韓国(Aa2級)はより多くの利子を出してこそ資金を調達できる。国債より信用度が低い社債の金利はさらに急激に上がるしかない。企業は高金利を上乗せして資金を借りるか、資金調達をあきらめるしかない。
金利が上がれば債券価格は下がる。例えば年3%の利子を受けることができる従来の債券の価格は、市場金利の上昇で年5%の利子を出す新しい債券が出てくれば投資魅力が落ちるしかないからだ。こうした理由で機関投資家は金利引き上げ時期には債券投資を先延ばしする傾向が生じる。現在3.25%の米国の政策金利が来年4.6%まで上がると予想され、最近、投資業界は金利がさらに上がるまで眺める雰囲気だ。
政府が28日、5兆ウォンの緊急資金を投入して債券の金利防御に動いたのも、急激に上がる国債・社債の金利を安定させるためだ。専門家らは短期的な効果は期待できるが、当分は市場の金利が上がると予測される状況で大きな効果はないとみている。
KB証券のイム・ジェギュン研究員は「前日(28日)の政府の介入で取引場で0.1%ポイント以上も上がった国債の金利は安定を取り戻した」としながらも「債券の金利の騰勢はFRBの緊縮と英国金融市場の不安定など外部要因が大きいため、中長期的な(債券金利上昇)傾向を変えるには力不足」と予想した。
全国経済人連合会のユ・ジョンギュ企業政策チーム長は「政府の債券市場介入が増えれば、グローバル資金市場に韓国の経済状況が尋常でないというメッセージを与えかねない」とし「韓国企業の負債償還能力に対する不信感が広がれば『債券大虐殺』危機につながることも考えられ、これといった対応策を出すのも難しい状況」と話した。
#.ソウル鍾路区(チョンノグ)SKソリンビルとSKガソリンスタンド116カ所を資産として保有するSK Reitは27日、960億ウォン規模の社債需要予測のうち50億ウォン分しか注文を受けることができなかった。満期が1年と短いうえ金利を最大年5.1%としたが、機関投資家に背を向けられた。ある資産運用会社の債券運用担当者は「今後、金利がさらに上がれば債券価格が下がる可能性があり、機関が観望する雰囲気」と説明した。
米国の利上げの影響で韓国企業の資金難が深刻化する見通しだ。企業は会社を運営したり新規投資、負債の償還などのために社債を発行して市場から資金を借りる。しかし利上げによる債券価格下落と景気沈滞の懸念から投資家が貸し渋る雰囲気が形成され、資金の調達が難しくなっている。
金融監督院によると、先月の非金融一般企業の社債発行額は1兆3000億ウォンと、前月比で59.3%(1兆9500億ウォン)減少した。信用度が高くない企業の社債発行はさらに難しくなった。先月の信用格付けAA級未満の社債発行比率は12%と、前月(23.2%)の半分にすぎなかった。
この日、AA-級の社債の金利(3年物)は5.378%と、年初(1月3日、2.46%)比で倍以上も上昇した。米国の政策金利引き上げで国債の金利が上昇した影響だ。米国債の金利は28日(現地時間)、英国発の金融市場不安で一時4.019%まで上がり、英中央銀行の大規模国債買い入れ発表で3.736%で取引を終えた。
米国債の金利急騰で韓国国内の社債の金利まで暴騰する兆候が表れ、最近、政府が大規模な政策資金を供給して「金利防御」に動いた。こうした状況が続く場合、国内で「債券大虐殺」事態が生じるという悲観的な見方も出ている。債券大虐殺とは、1994年にグリーンスパン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の利上げで債券価格が暴落し、一年間に投資家の損失などで1兆ドルを超える資金が蒸発した事件だ。
米国債の金利が上がれば韓国国債の金利も同時に上がるしかない。信用度が高い米国(Aaa級)が利子を多く出せば資金が米国債市場に移動するため、信用度が低い韓国(Aa2級)はより多くの利子を出してこそ資金を調達できる。国債より信用度が低い社債の金利はさらに急激に上がるしかない。企業は高金利を上乗せして資金を借りるか、資金調達をあきらめるしかない。
金利が上がれば債券価格は下がる。例えば年3%の利子を受けることができる従来の債券の価格は、市場金利の上昇で年5%の利子を出す新しい債券が出てくれば投資魅力が落ちるしかないからだ。こうした理由で機関投資家は金利引き上げ時期には債券投資を先延ばしする傾向が生じる。現在3.25%の米国の政策金利が来年4.6%まで上がると予想され、最近、投資業界は金利がさらに上がるまで眺める雰囲気だ。
政府が28日、5兆ウォンの緊急資金を投入して債券の金利防御に動いたのも、急激に上がる国債・社債の金利を安定させるためだ。専門家らは短期的な効果は期待できるが、当分は市場の金利が上がると予測される状況で大きな効果はないとみている。
KB証券のイム・ジェギュン研究員は「前日(28日)の政府の介入で取引場で0.1%ポイント以上も上がった国債の金利は安定を取り戻した」としながらも「債券の金利の騰勢はFRBの緊縮と英国金融市場の不安定など外部要因が大きいため、中長期的な(債券金利上昇)傾向を変えるには力不足」と予想した。
全国経済人連合会のユ・ジョンギュ企業政策チーム長は「政府の債券市場介入が増えれば、グローバル資金市場に韓国の経済状況が尋常でないというメッセージを与えかねない」とし「韓国企業の負債償還能力に対する不信感が広がれば『債券大虐殺』危機につながることも考えられ、これといった対応策を出すのも難しい状況」と話した。
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