中国は王岐山国家副主席を女王の葬儀に派遣する計画だ。これに先立って１５日、ポリティコはリンジー・ホイル英下院議長が中国政府代表団のウェストミンスターホールの参拝を許可しないと話したと報じた。英国が新疆ウイグル・台湾などの懸案をめぐって事あるごとに衝突してきた中国に対して不快感を表わしたという解釈が出てきた。しかしＢＢＣは１７日、消息筋の話としてこのような措置を中国の葬儀代表団にまで適用せず、中国代表団のウェストミンスターホールの女王棺参拝が許可されると伝えた。

英国政府によると、女王の棺は１９日午前１０時４４分、ウェストミンスターホールでウェストミンスター寺院に運ばれる。葬儀は午前１１時から２０００人余りが参加した中で行われ、現地放送で生中継される。葬式が午前１１時５５分ごろ終わると、英国全域が２分間黙祷する。葬儀が終われば女王の棺はロンドンの歴史的な中心部を通り、バッキンガム宮殿近くのウェリントンアーチまで運ばれる。その後、女王の棺は霊柩車に乗せられ、午後３時を少し過ぎてウィンザー城内の聖ジョージ教会に移される。女王の棺は昨年、先にこの世を去った夫フィリップ公の隣に安置され、永眠に入る。


チャールズ３世国王とウィリアム皇太子は１７日、女王の棺に参拝するために待っている市民を訪問した。チャールズ３世はウェストミンスターホール近くのランバス橋周辺で待っていた参拝客を訪ね握手を交わした。市民は国王と皇太子が現れると歓呼し「神様、国王を守って下さい」と叫んだりもしたと外信は伝えた。チャールズ３世国王の２人の息子ウィリアム皇太子とハリー王子を含め女王の孫８人は同日、女王の棺を守る礼式に出席した。


英国サッカースターのデビッド・ベッカムが１６日、一般人とともに１３時間列を並んだ後、女王の棺に参拝した事実が知らされたりもした。ベッカムは待っている間、他の参拝客の要請を受けて写真を撮ってあげたり、食べ物を分けて食べたりもしたとＣＮＮは伝えた。ウェストミンスターホールに入った彼は目元を拭き、女王の棺の前で頭を下げた後、床を眺めたという。彼は「私たちは皆、ここに一緒にいたい」とし「（長い列に並んで）膝は大丈夫だが、背中と足が痛い」と話した。

一方、南アフリカ共和国では女王の王冠と王笏にあしらわれたダイヤモンドが英国の植民統治を受けていた１世紀前に南アフリカ共和国で採掘され、英国王室に渡った宝石であるため、女王逝去を機にダイヤモンド返還要求が起きているとＣＮＮが伝えた。


今夜「世紀の葬式」…世界中のＶＩＰ５００人が女王を見送る（１）