韓国のK2戦車に試乗するポーランドのブワシュチャク国防相。 [韓国防衛事業庁提供]
戦車の衝撃吸収能力は、機動中の射撃と2発目以降の射撃の命中率に大きな影響を及ぼす。K2戦車にはISU(In-arm Hydropneumatic Suspension Unit)という衝撃吸収装置があり、戦車が射撃する際に砲身を安定させるためデジタルで自動計算して補正する。この装置のおかげでK2戦車は機動中にも2キロ先の敵の戦車にほぼ正確に命中させることができる。また1発目の射撃後に砲身の揺れが少なく、すぐに次の射撃ができる。レオパルト戦車は違う。こうした装置がリーフスプリングの機械式であり、砲身の振動を補正するのが難しい。
レオパルト戦車は動きながら射撃すれば正確度が大きく落ちる。射撃後に砲身が揺れるため、次に直ちに撃つのが容易でない。K2戦車には自動装填装置があり、戦車兵3人での運用可能で、1分あたり12発の射撃ができる。一方、レオパルト戦車はこの装置がなく、移動中の1分あたりの射撃量はK2の半分ほどにすぎない。
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