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6年間の足かせが外れた李在鎔サムスン…3つの経営課題は(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

昨年11月、米カリフォルニア州マウンテンビューのグーグル本社で会った李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長(左)とスンダル・ピチャイ・グーグルCEO 写真=サムスン電子

◆「実力」を見せる時

経営の足かせが外れて本格的な3世経営体制に入るだろうが、李副会長には機会と危機、負担が共存する。まさに「実力」を示すことが求められる時期だ。同じ世代の鄭義宣(チョン・ウィソン)ヒョンデ(現代自動車)グループ会長がモビリティーとロボティクスでグループの未来を提示し、具光謨(ク・グァンモ)LGグループ会長も携帯電話(MC事業)部門を思い切って整理する「選択と集中」でソフトランディング(軟着陸)に成功したという評価を受ける。

李副会長は2015年から事実上グループ総帥の役割をしてきたが、まだビジョンを提示する機会を持っていない。メモリー半導体と携帯電話で「グローバル最強」の地位を守ったが、未来の産業、新事業投資などの大転換をまだ用意していない。


これまで築いてきたグローバルネットワークで「民間外交官」役割を果たし、新型コロナのパンデミック過程で国内最高企業の役割をした点は李副会長の資産だ。今は経営者としての真の姿を見せる時ということだ。財界関係者は「李副会長はすでにグループのビジョンと未来の方向について、多くの学習と経験から自分なりのフレームを持っていると聞いている」とし「独自の経営を具体化しながら今後より多くのビジョンを提示するとみている」と述べた。

支配構造の改編も李副会長の課題だ。サムスンは2018年、80余りの株式持ち合いをすべて解消した。しかし総帥一家-サムスン物産-サムスン生命-サムスン電子とつながる支配構造は「弱点」がなくはない。グループ主力のサムスン電子株は1.63%にすぎず、外部の攻撃に不安定な構造だ。支配力を強く維持できるガバナンス管理が必要な時だ。

60にのぼるサムスンの系列会社は6年以上も個別に力を注いできた。これまで積み上げてきたノウハウが実力があったからこそ可能だった。今はもう韓国最高企業のサムスンが韓国経済の中枢に新たに出てくるべき時だ。そしてそのカギはグループの船長の李在鎔副会長の手に握られている。


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