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台湾の次は韓国…「反中経済同盟」ペロシ議長の動線がメッセージ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

尹錫悦大統領とジョー・バイデン米国大統領が5月20日京畿道平沢(キョンギド・ピョンテク)サムスン電子半導体工場で会ってウェハーに署名している。このウェハーはサムスン電子が世界で初めて量産予定の3ナノメートル(nm・10億分の1メートル)工程ウェハーだ。[写真 大統領写真記者団]

中国の激しい反発の中で台湾を訪問した米国のナンシー・ペロシ下院議長が3日午後、韓国に到着した。4日には日本だ。外交街では米国のインド太平洋戦略の核心国家に選ばれる台湾・韓国・日本を米国儀式序列3位の人物が連続訪問する動線自体が反中経済戦線を構築しようとする米国の大きな構想の延長線という分析が出る。

ペロシ議長は3日、蔡英文台湾総統との午餐会とは別にTSMCの劉徳音会長とテレビ会議で会談した。TSMCは中国を排除した世界半導体のサプライチェーン構築のために米国が主導する「チップ4同盟」の核心プレーヤーだ。ペロシ議長の台湾訪問の目的が米国が推進する半導体サプライチェーンの構築を支援しようとするということを見せる。外交部関係者は「ペロシ議長の台湾・韓国・日本訪問は中国封鎖路線に対するドライブという大きな流れから見る可能性が大きい」と説明した。

米国は台湾と共に韓国・日本を半導体サプライチェーン戦略の核心軸としようとしている。ペロシ議長は韓国でも「半導体関連懸案」を扱うと予想される。日本とは最近量子コンピュータと人工知能(AI)の実用化に向けた2nm(ナノメートル)級次世代半導体の共同開発計画を発表した。日本のメディアは3日「5日岸田文雄首相とペロシ議長の朝食会が推進される」と報じるなど日本政府は米国との半導体同盟に死活をかけている。


ペロシ議長は4日、金振杓(キム・ジンピョ)国会議長と会談する。両国議長は国会接見室で北朝鮮問題をはじめ、インド・太平洋地域の安全保障、経済協力、気候危機など懸案に対して50分間会談する予定だ。国会議長室が公開したペロシ議長の訪韓日程にはこの日、金議長との会談に続く共同記者会見、午餐会の日程などが含まれている。

国会外交統一委員長を務めたイ・クァンジェ国会事務総長は中央日報に「軍事同盟にとどまっていた韓米同盟が急速に技術・経済同盟に拡大した」として「国会も与野を問わず国益と企業に役に立つ議会外交を拡大する責任がある」と明らかにした。同時に「今回の(金国会議長との)会談でバイデン米国大統領が署名した米国の『半導体支援法』などを通して韓国企業に対する確実な支援策などが摸索されるだろう」とした。

半導体支援法には米国に投資する半導体企業に520億ドル(約7兆円)を支援するという内容が盛り込まれている。反面、米国の支援を得れば10年間中国への投資が制限されるという条項もあり、韓国業界は鋭敏に推移を見守っている。

これに関連し、国会議長室関係者は「昨年文在寅(ムン・ジェイン)前大統領はもちろん、5月尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領もジョー・バイデン米国大統領との首脳会談で経済に拡大した包括的韓米同盟に合意した」として「米国の意図が明らかな状況で、国益のための外交には与野党を問わず、キム議長も国益のレベルで会談に臨むだろう」とした。

ペロシ議長はこの日午後、板門店(パンムンジョム)共同警備区域(JSA)を訪れて将兵を励ます予定だ。ペロシ議長がJSAで北朝鮮7回目の核実験に対する懸念と北朝鮮人権問題など北朝鮮へのメッセージを出すのか注目される。その後、烏山(オサン)在韓米軍空軍基地で将兵を励ました後、日本に出国する計画だ。

一方、朴振(パク・ジン)外交部長官は3日午後、カンボジア・プノンペンで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会議の参加のために出国する。このため、ペロシ議長との会談が実現せず、結果的に今回の訪韓は金振杓(キム・ ジンピョ)国会議長が主導することになった。



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