韓国が台風５号「ソングダー（ＳＯＮＧＤＡ）」の影響圏から抜け出す前に、台風６号「トローセス（ＴＲＡＳＥＳ）」が沖縄付近の海上で発生した。台風６号は済州島（チェジュド）に向かって直進するものと予想されている。

３１日、韓国気象庁によると、台風６号は午後３時現在、沖縄北北西約１２０キロメートル付近の海上を時速３４キロで北上している。中心気圧は９９８ヘクトパスカル、最大風速は秒速１８メートルで、台風の基準である秒速１７メートルを越えた水準だ。台風６号はカンボジアが提出した名前で、キツツキを意味する。

台風６号は１日午前３時に鹿児島西南西約３９０キロメートル付近の海上まで北上し、その後勢力が次第に弱まるものと予想されている。この日午後３時ごろには済州西帰浦（ソグィポ）南西７０キロメートル付近の海上で熱帯低圧部になる見通しだ。


気象庁のイ・グァンヨン予報分析官は「台風６号は赤道と熱帯の海上の空気が入ってくる通路で一時的に発達するかもしれないが、今よりも発達するのは難しく、２４時間以内に再び熱帯低圧部に弱まることが予想される」と説明した。熱帯低圧部に弱まった後は高温多湿な水蒸気の形で韓半島（朝鮮半島）上空に流入して雨を降らせるものとみられる。

◆全国に最大２５０ミリの雨

気象庁は当初台風５号などの影響で今月２日まで全国に強くて多くの量の雨が降ると予報していた。

全南（チョンナム）と慶南（キョンナム）、済州島（チェジュド）は５０～１００ミリ、中部地方と全北（チョンブク）、慶北（キョンサン）は３０～８０ミリ、江原（カンウォン）嶺東（ヨンドン）は１０～６０ミリの雨が降ると予想した。特に、智異山（チリサン）や南海岸、済州島の山間部を中心に地形の影響を受け、最大２５０ミリを越える水爆弾水準の激しい大雨が降る見通しだ。

気象庁はすでに熱帯低圧部の時から台風６号の流れを把握していただけに、既に発表した予報に変動はないと明らかにした。イ予報分析官は「台風６号をすでに熱帯性低圧部と分析しており、これを反映して今後の降水量を予測した」と説明した。