基準金利引き上げは「鈍刀」を振り回すのと似ている。物価を上げる要因だけ除去することはできず、景気低迷という副作用を起こすのにうってつけだ。それだけ家計と企業などすべての経済主体に歓迎されない政策だ。
そのため韓国銀行が過去初めて基準金利の0.5%引き上げを断行した13日、韓国銀行の李昌ヨン(イ・チャンヨン)総裁は「重い責任を感じて下した決定」と口を開いた。大幅利上げの背景を説明しながら1970年代のオイルショック当時の話をした。韓国の年平均物価上昇率が16%を超えた時期だ。
「原油価格上昇に触発されたインフレからその損失を取り戻すために経済主体が価格と賃金を互いに上げその結果再び物価が上がる状況が繰り返されれば個別には合理的な決定でも高物価状況が定着しみんなが被害を受ける結果がもたらされることになりかねない。このような誤りを繰り返す前に先制的に対応しなくてはならない」。
韓国銀行金融通貨委員会はこの日、基準金利を年1.75%から2.25%に0.5%引き上げた。韓国銀行の初めての大幅利上げで、初めての3回連続(4・5・7月)引き上げ決定だ。基準金利が年2.25%を記録したのは2014年8月以来だ。
この日の金融通貨委員会の金利引き上げ決定は満場一致だった。メッセージも明確だった。景気低迷への懸念を甘受してでもひとまず上昇する物価安定が先だった。6月の消費者物価指数(CPI)は1年前より6%上がった。98年11月の6.8%以降で最も高い。李総裁は「物価上昇のスピードも速くなり、拡散レベルも広範囲になっている」と診断した。
特に景気低迷と物価の間で曖昧な判断では期待インフレを抑えることができないという危機感が大きかった。6月の期待インフレも3.9%で前月より0.6%上がった。2012年4月の3.9%以降で最高値だ。物価期待心理である期待インフレは賃金と商品価格を引き上げインフレを長期間引きずる要因だ。
米国の物価も41年ぶりの高値を記録した。米労働省は13日、6月の消費者物価指数(CPI)が前年同月より9.1%上がったと明らかにした。81年12月以降で最大幅だった5月の8.6%より上昇幅が大きくなった。市場の予想値8.8%も超えた。変動性が大きいエネルギーと食品を除いたコア消費者物価指数は前年同月比5.9%で前月の6.0%よりは下落したが予想値の5.7%よりは高かった。これに伴い、26~27日に開かれる米連邦準備制度理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75%の大幅利上げに踏み切る可能性も大きくなった。
李総裁は「物価と賃金間の相互作用が強化され高物価状況が定着しかねないという懸念も大きくなっている。期待インフレを抑えなければならないというメッセージを大幅利上げを通じて強く送ることが重要だ」と強調した。各国の中央銀行も同様の理由で強攻を広げている。FRBは政策金利を一気に0.75%上げ、オーストラリア、スイス、ニュージーランドなども大幅な利上げを決定した。
目の前に近づいた米国との金利逆転も韓国銀行が大幅利上げを決めた要因だ。
韓国、史上初0.5%の大幅利上げ…米国物価9.1%ショック(2)
そのため韓国銀行が過去初めて基準金利の0.5%引き上げを断行した13日、韓国銀行の李昌ヨン(イ・チャンヨン)総裁は「重い責任を感じて下した決定」と口を開いた。大幅利上げの背景を説明しながら1970年代のオイルショック当時の話をした。韓国の年平均物価上昇率が16%を超えた時期だ。
「原油価格上昇に触発されたインフレからその損失を取り戻すために経済主体が価格と賃金を互いに上げその結果再び物価が上がる状況が繰り返されれば個別には合理的な決定でも高物価状況が定着しみんなが被害を受ける結果がもたらされることになりかねない。このような誤りを繰り返す前に先制的に対応しなくてはならない」。
韓国銀行金融通貨委員会はこの日、基準金利を年1.75%から2.25%に0.5%引き上げた。韓国銀行の初めての大幅利上げで、初めての3回連続(4・5・7月)引き上げ決定だ。基準金利が年2.25%を記録したのは2014年8月以来だ。
この日の金融通貨委員会の金利引き上げ決定は満場一致だった。メッセージも明確だった。景気低迷への懸念を甘受してでもひとまず上昇する物価安定が先だった。6月の消費者物価指数(CPI)は1年前より6%上がった。98年11月の6.8%以降で最も高い。李総裁は「物価上昇のスピードも速くなり、拡散レベルも広範囲になっている」と診断した。
特に景気低迷と物価の間で曖昧な判断では期待インフレを抑えることができないという危機感が大きかった。6月の期待インフレも3.9%で前月より0.6%上がった。2012年4月の3.9%以降で最高値だ。物価期待心理である期待インフレは賃金と商品価格を引き上げインフレを長期間引きずる要因だ。
米国の物価も41年ぶりの高値を記録した。米労働省は13日、6月の消費者物価指数(CPI)が前年同月より9.1%上がったと明らかにした。81年12月以降で最大幅だった5月の8.6%より上昇幅が大きくなった。市場の予想値8.8%も超えた。変動性が大きいエネルギーと食品を除いたコア消費者物価指数は前年同月比5.9%で前月の6.0%よりは下落したが予想値の5.7%よりは高かった。これに伴い、26~27日に開かれる米連邦準備制度理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75%の大幅利上げに踏み切る可能性も大きくなった。
李総裁は「物価と賃金間の相互作用が強化され高物価状況が定着しかねないという懸念も大きくなっている。期待インフレを抑えなければならないというメッセージを大幅利上げを通じて強く送ることが重要だ」と強調した。各国の中央銀行も同様の理由で強攻を広げている。FRBは政策金利を一気に0.75%上げ、オーストラリア、スイス、ニュージーランドなども大幅な利上げを決定した。
目の前に近づいた米国との金利逆転も韓国銀行が大幅利上げを決めた要因だ。
韓国、史上初0.5%の大幅利上げ…米国物価9.1%ショック(2)
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