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韓国与党代表「重懲戒」で事実上代表職を剥奪…「与党、深刻な内紛が勃発する」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

7日午後、国会本庁で開かれた韓国与党「国民の力」倫理委員会に出席した李俊錫(イ・ジュンソク)代表が立場を発表したが、言葉をつなげられず沈痛な表情を浮かべている。[写真 キム・サンソン記者]

韓国与党「国民の力」の李俊錫(イ・ジュンソク)代表が8日、「党員権停止6カ月」の重懲戒処分を受けた。史上初の現職与党代表の重懲戒事態で与党は当面大きな内紛に包まれる見通しだ。李代表は近く裁判所に懲戒効力の停止を求める仮処分申請をする態勢であることから、法廷攻防も加熱するものとみられる。

国民の力倫理委員会〔委員長・李亮喜(イ・ヤンヒ)成均館(ソンギュングァン)大学教授〕はこの日午前2時40分ごろに懲戒審議を終えた後、「倫理委は李代表に対して党員権停止6カ月を議決した」と明らかにした。李代表が野人だった2013年、性上納を受けたという疑惑に関連し、金哲根(キム・チョルグン)代表政務室長に対して、今年1月証拠隠滅を教唆した容疑がもたれていることが党憲・党規が規定した「品位維持義務」を違反したという理由だ。李代表の指示で証拠隠滅に加担した疑惑がもたれている金室長は「党員権停止2年」の重懲戒を受けた。

李委員長は「李代表は、金室長が1月10日、大田(テジョン)で事件関連者のチャン某氏に会って性上納関連の事実確認書の作成を受けて7億ウォン(約7333万円)相当の投資誘致書を書いた事実は知らないと述べた」とし「倫理委は李代表が党全体に及ぼす影響と業務上指示関係、関連者の弁明および録音収録、金室長が本人のものでないにもかかわらず巨額の投資誘致確認書を作成したのは信じがたい点を考慮し、(李代表の)陳述は信じられないと判断した」と説明した。ただし、李委員長は「懲戒審議の対象ではない性上納疑惑に関しては判断をしなかった」と付け加えた。


来年6月まで任期が11カ月残っている李代表は、これで6カ月間代表職から退かなければならない危機を迎えた。実際に倫理委議決の通りに懲戒が執行される場合、残りの任期の間、正常な代表職の実行が不可能になるということだ。

政府与党代表が性上納疑惑に関連し、代表職の実行に制限を受ける水準の重懲戒を受ける初めての事態となり、与党は衝撃に包まれた。原則に沿う場合、李代表が党員権停止期限を終えた後に代表職に復帰することはありえるが、6カ月という期間を考慮すると、事実上、代表職剥奪に準ずる処分という評価だ。党関係者は「李代表が復帰するのが適切なのか、李代表の懲戒が正当だったのかなどを巡り、党内に責任論と葛藤が広がるだろう」としながら「党内に深刻な内紛が起きるのが火を見るよりも明らかだ」と懸念した。李代表に対する党内拒否世論が激化する可能性も高い。

この日倫理委は午後7時から7時間40分以上にわたり懲戒案を審議した。李代表はもちろん金室長も倫理委に出席して疑惑を釈明した。李亮喜委員長は懲戒審議直前に記者団と会い、「政治的利害得失は問わず、社会通念と基準に基づいて事案を審議するだろう」としながら「(倫理委が)尹核関〔尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領側の核心関係者〕により企画されただの、魔女狩り式だのという発言は非常に不適切」と李代表の倫理委攻撃を正面から批判した。

この日、弁明のために倫理委に出席した李代表は「数カ月間あれほど待った説明の機会を得たのに気が重くて虚しい」と述べた。李代表は性上納疑惑暴露の背後に政界要人がいると主張する事件関連者チャンさんの音声ファイルが入ったJTBCの報道に言及して「過去1年間の悲しみがこみ上げてきて、私が何をしてきたのかについて悩むことになった」ともした。

大統領選挙と地方選挙期間の苦衷を打ち明ける時は感極まって涙を浮かべる場面もあった。李代表は「(遊説で)喉がやられてステロイドまで飲み、なぜこのように太ったのかという冷やかしまで受けながら選挙に奔走した時間に、誰かは別の考えをしていたようだ」とし「待望の大統領選挙勝利後にも、私は誰にも待遇されなかった」と話した。今後、李代表が企画暴露説を強調して倫理委に再審請求を出すか、裁判所に懲戒効力停止仮処分申請をするなどの反撃に出る場合、内紛が深刻化する見通しだ。


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