韓国が自国の技術だけで実用衛星を宇宙軌道に打ち上げた7番目の国になった。21日午後4時に打ち上げられた韓国型ロケットのヌリ号(KSLV-2)が性能検証衛星とダミー衛星の分離を成功裏に終えてだ。軌道に無事に到着したヌリ号のダミー衛星と性能検証衛星は地表面から約700キロメートル上空を秒速7.5キロメートルで地球の周囲を回っている。
ヌリ号はエンジンから発射台まで純国産技術で作り出した初の宇宙ロケットという点で意味が大きい。2010年3月から始まったヌリ号開発プロジェクトは初期から官民協力方式で進められた。300社以上の韓国企業が参加し、設計から製作・試験・打ち上げなど全過程を遂行した。核心部品の開発・製作を引き受けた30社の企業だけで合わせて500人の人材が投入された。
◇事業費の80%を民間企業が執行
3段型ロケットであるヌリ号は全長47.2メートル、重量200トンで、合計37万個の部品で構成される。自動車1台を作るのに必要な部品数2万個の約20倍に達する。投入された事業費は総額1兆9572億ウォンで、このうち80%の約1兆5000億ウォンは民間企業が執行した。
韓国航空宇宙産業(KAI)はシステム全体の組み立て総括を務めた。2014年からヌリ号事業に参加したKAIはヌリ号の1段目の燃料タンクと酸化剤タンクを作り、300社以上の企業が納品した製品の組み立てを総括した。
ハンファグループの宇宙事業系列会社であるハンファエアロスペースはヌリ号に搭載される6基のエンジンの組み立てと納品を総括した。このうちハンファエアロスペースが開発した75トン級液体ロケットエンジンはヌリ号の核心部品のひとつだ。ロケットが重力を克服して宇宙軌道に到達するまでの極限の条件に耐えられるよう製作された。
◇KAI・ハンファエアロスペース・現代重工業など参加
発射台建設は現代重工業が総括した。現代重工業は過去にナロ号(KSLV-1)の発射台を構築した経験に基づき2016年から4年6カ月かけてヌリ号専用発射台を作った。ヌリ号に燃料を注入する高さ48メートルのアンビリカルタワーもともに構築した。現代ロテムはヌリ号推進機関システムと推進供給系試験設備を担当した。
このほかユーコンシステム、カフマイクロ、S&H、ビチュロネクステク、斗源(トゥウォン)重工業、スペースソリューション、DSナブコアーズ、ハニャンENG、GVエンジニアなどがエンジンから構造体、発射台試験設備など核心部品開発と製作を遂行した。
ヌリ号プロジェクト参加企業は今回の打ち上げ成功に歓声をあげた。ハンファエアロスペース関係者は「ヌリ号の心臓と呼ばれるエンジン製作を担当した企業として今回の打ち上げ成功に大きな自負心を感じる。今後も韓国の宇宙開発能力を高めるのに最善を尽くしたい」と話した。
◇ニュースペースへの期待感高まる
最近世界の宇宙開発産業は国主導で行われた「オールドスペース」から民間企業が主導する「ニュースペース」に転換する傾向だ。テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が運営するスペースXやブルーオリジン、ヴァージンギャラクティックなどが代表的な民間宇宙企業だ。
韓国政府は今後民間企業がロケット設計から製作・開発・打ち上げに至るまですべての力を備えられるよう技術を移転する計画だ。韓国航空宇宙研究院が主導し民間企業が一部の部品を製作・組み立てる方式から抜け出し、民間企業が独自にロケット開発を推進できるよう支援する予定だ。現在韓国企業ではKAI、ハンファグループ、コーロングループなどが宇宙産業進出に積極的に取り組んでいる。
財界はヌリ号打ち上げ成功を契機に民間宇宙産業がさらに活性化すると期待している。全国経済人連合会のユ・ファンイク産業本部長は「韓国が宇宙大国に跳躍できる重要な分岐点になると確信する。科学分野の雇用創出と経済成長につながることを願う」と話した。
韓国経営者総協会はヌリ号打ち上げ成功に対し「民間の創意性と革新性が結合して成し遂げられた成果。これを契機に韓国が宇宙大国に進むことを期待する」と評した。韓国中堅企業連合会も論評し「10年を超える時間にわたり民間と政府が持続的に根気よく協力した成果。政府だけでなくプロジェクトに参加した300社以上の企業の献身と労苦に深く感謝する」と伝えた。
ヌリ号はエンジンから発射台まで純国産技術で作り出した初の宇宙ロケットという点で意味が大きい。2010年3月から始まったヌリ号開発プロジェクトは初期から官民協力方式で進められた。300社以上の韓国企業が参加し、設計から製作・試験・打ち上げなど全過程を遂行した。核心部品の開発・製作を引き受けた30社の企業だけで合わせて500人の人材が投入された。
◇事業費の80%を民間企業が執行
3段型ロケットであるヌリ号は全長47.2メートル、重量200トンで、合計37万個の部品で構成される。自動車1台を作るのに必要な部品数2万個の約20倍に達する。投入された事業費は総額1兆9572億ウォンで、このうち80%の約1兆5000億ウォンは民間企業が執行した。
韓国航空宇宙産業(KAI)はシステム全体の組み立て総括を務めた。2014年からヌリ号事業に参加したKAIはヌリ号の1段目の燃料タンクと酸化剤タンクを作り、300社以上の企業が納品した製品の組み立てを総括した。
ハンファグループの宇宙事業系列会社であるハンファエアロスペースはヌリ号に搭載される6基のエンジンの組み立てと納品を総括した。このうちハンファエアロスペースが開発した75トン級液体ロケットエンジンはヌリ号の核心部品のひとつだ。ロケットが重力を克服して宇宙軌道に到達するまでの極限の条件に耐えられるよう製作された。
◇KAI・ハンファエアロスペース・現代重工業など参加
発射台建設は現代重工業が総括した。現代重工業は過去にナロ号(KSLV-1)の発射台を構築した経験に基づき2016年から4年6カ月かけてヌリ号専用発射台を作った。ヌリ号に燃料を注入する高さ48メートルのアンビリカルタワーもともに構築した。現代ロテムはヌリ号推進機関システムと推進供給系試験設備を担当した。
このほかユーコンシステム、カフマイクロ、S&H、ビチュロネクステク、斗源(トゥウォン)重工業、スペースソリューション、DSナブコアーズ、ハニャンENG、GVエンジニアなどがエンジンから構造体、発射台試験設備など核心部品開発と製作を遂行した。
ヌリ号プロジェクト参加企業は今回の打ち上げ成功に歓声をあげた。ハンファエアロスペース関係者は「ヌリ号の心臓と呼ばれるエンジン製作を担当した企業として今回の打ち上げ成功に大きな自負心を感じる。今後も韓国の宇宙開発能力を高めるのに最善を尽くしたい」と話した。
◇ニュースペースへの期待感高まる
最近世界の宇宙開発産業は国主導で行われた「オールドスペース」から民間企業が主導する「ニュースペース」に転換する傾向だ。テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が運営するスペースXやブルーオリジン、ヴァージンギャラクティックなどが代表的な民間宇宙企業だ。
韓国政府は今後民間企業がロケット設計から製作・開発・打ち上げに至るまですべての力を備えられるよう技術を移転する計画だ。韓国航空宇宙研究院が主導し民間企業が一部の部品を製作・組み立てる方式から抜け出し、民間企業が独自にロケット開発を推進できるよう支援する予定だ。現在韓国企業ではKAI、ハンファグループ、コーロングループなどが宇宙産業進出に積極的に取り組んでいる。
財界はヌリ号打ち上げ成功を契機に民間宇宙産業がさらに活性化すると期待している。全国経済人連合会のユ・ファンイク産業本部長は「韓国が宇宙大国に跳躍できる重要な分岐点になると確信する。科学分野の雇用創出と経済成長につながることを願う」と話した。
韓国経営者総協会はヌリ号打ち上げ成功に対し「民間の創意性と革新性が結合して成し遂げられた成果。これを契機に韓国が宇宙大国に進むことを期待する」と評した。韓国中堅企業連合会も論評し「10年を超える時間にわたり民間と政府が持続的に根気よく協力した成果。政府だけでなくプロジェクトに参加した300社以上の企業の献身と労苦に深く感謝する」と伝えた。
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