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【コラム】韓国型ロケット「ヌリ号」の打ち上げに359社の宇宙開発企業の未来がかかる(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓国型ロケット「ヌリ号」が15日に全羅南道高興の羅老宇宙センターで2回目の打ち上げを試みる。航空宇宙研究院は最近「韓国型ロケット2回目打ち上げ計画」で1・2・3段エンジン組み立てなどをすべて終えたと明らかにした。

日本が宇宙産業を育てるために代表走者として掲げた会社は三菱重工業だ。外国人にほとんど公開しない日本の基幹ロケットであるH2Aロケットを製作する名古屋ロケット工場を何度か訪問したことがある。Hは水素を示すアルファベットで、ロケットの燃料として液体水素を使うという意味だ。液体水素は少しでも扱いを誤れば爆発しやすい高難度の技術で、宇宙先進国だけが使っている。これに対し韓国はロシアと米国のスペースXのようなケロシン、すなわち灯油を燃料で使うロケットを使っている。ケロシンを燃料に使ってもロケットの力、推進力を出すには全く問題がない。

日本のロケット工場を訪問した当時、三菱の浅田正一郎ロケット部長に「どんな過程を経て国主導の宇宙産業を三菱のような民間企業が主導することになったのか」と尋ねたことがある。宇宙開発は初期に途轍もない費用がかかり、宇宙先進国のすべてが国主導で宇宙開発が進められ、失敗したケースも多かったが、国主導だったために予算が持続して投入され宇宙技術の基盤を構築する。ロケットの技術が満足できるほどの水準と確認されれば宇宙開発を産業化して金を稼ぐ産業へと発展させるために国主導の宇宙開発を民間分野に移転させて金を稼げるようにするものだ。

◇フランスに700億ウォン払って打ち上げも


日本政府は三菱に宇宙開発を任せ、人工衛星を搭載したロケットを1年に最小3回打ち上げることにし、そのうち2件は政府が発注し、残り1件は金を受け取って外国の人工衛星を代理で打ち上げるという前提条件を付けた。そのため2012年に人工衛星「アリラン3号」は打ち上げ費用で競合だったロシアより実に120億ウォン安いダンピング価格で日本のロケットに載せられ地球低軌道に投入されることになった。日本の歴史上初めで金を取って外国の人工衛星を代理打ち上げした事例だ。衛星打ち上げにかかった韓国のお金がそのまま日本国内に落ちる。

独自のロケットを保有した日本は、気象衛星、軍事用情報衛星、GPS衛星、小惑星探査衛星などその気になればいつでも自国の人工衛星を打ち上げることができ、韓国のように気象衛星をフランスのアリアンロケットに載せて打ち上げ700億ウォンに達する莫大な費用を支払う必要がない。独自のロケットがない韓国の悲しい現実だ。そこで宇宙産業を速度感を持って押し進めなければならない。

宇宙産業はこの60年間に3段階にかけて成長した。最初の段階はソ連のスプートニクロケットの打ち上げ成功を契機に米ソが宇宙開発を競争する冷戦時代の産物だった。

2番目は1969年のアポロ11号の月面着陸を契機に宇宙開発の目的が多様化し始めた時期だった。3番目の段階は放送衛星、通信衛星、気象衛星、航法衛星など実用衛星サービスが日常生活だけでなく国の社会的重要インフラとして活用された時期をいう。未来の宇宙開発は民間企業が宇宙開発に参入するなど宇宙の「商業化」がさらに早く進展するもので、宇宙探査と宇宙資源確保など宇宙開発を通じた経済的利益と国益を確保しようとする動きが強まるだろう。


【コラム】韓国型ロケット「ヌリ号」の打ち上げに359社の宇宙開発企業の未来がかかる(2)

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