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1カ月で変わった…スタグフレーションの恐怖到来か、韓国製造業の景気否定評価急増

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
製造業の景気に対する専門家の評価が1カ月で肯定側から否定側に変わった。ウクライナ情勢の不確実性などで物価が上がり続ける中で、中国の封鎖政策による景気鈍化の可能性までふくらんでだ。こうした傾向が続くならば物価上昇と景気鈍化がともに現れるスタグフレーションが到来する恐れもあるという懸念も出ている。

◇専門家による5月の製造業否定評価、肯定より多くなる

産業研究院は22日、9日~13日にかけて実施した専門家サーベイ指数(PSI)で5月の全製造業業況PSIが91となったと明らかにした。PSIは産業研究院が韓国の主要業種別の専門家172人に235業種の体感景気評価を問いこれを数値で発表する調査だ。指数は0~200で示され、200に近いほど景気に対する肯定評価が多いことを意味する。PSIが100以下ならば肯定より否定評価が多いという意味だ。


4月の製造業現況PSIは102で3月の87より15ポイント上がり改善する様子を見せた。今年初めに急激に上がった国際原油価格が多少安定し製造業企業の採算性が良くなったためだ。だが製造業現況PSIは1カ月で11ポイント下落し再び100を割り込んだ。

細部項目別に見れば今月の国内市場販売指数は95で4月の99より4ポイント下落して否定評価を導いた。国内市場販売は4月に続き2カ月連続で100を下回った。今月の生産水準評価も101で前月から3ポイント下落し、輸出も99で1ポイント下落し100を割った。

◇中国の封鎖で主力のICT不振、鉄鋼・繊維も下落

製造業現況PSIが1カ月ぶりに下落したのはロシアのウクライナ侵攻による不確実性とこれによる物価上昇が続いたためだ。ここに最近の中国の封鎖政策が強化され需要鈍化の懸念がさらに大きくなった。新型コロナウイルスからの回復にともなう非対面需要の減少で韓国製造業の主力分野であるICT販売が減少したのも影響を及ぼした。

実際に今月の現況PSIでICT分野のうち電子は75で4月に比べ23ポイント下がり、今年に入り最も低い数値を見せた。中国発の景気鈍化の懸念は好調だった鉄鋼が77、繊維が83など素材業種の景気評価にも影響を及ぼした。特に鉄鋼は中国の封鎖政策と物価上昇など複合的理由が重なり4月の114より現況PSIが37ポイント下落し今年に入り初めて100以下に落ちた。同じ理由で繊維分野の現況PSIも4月の128より45ポイント下落した。

製造業景気の尺度と評価される機械も75で前月から10ポイント下落し、景気鈍化への懸念を育てた。今月の現況PSIで10種の細部製造業種のうち100以上を記録したのは半導体の114、自動車の109、造船の105、バイオヘルスの105だけだった。

◇来月の景気見通し評価も100以下に急落

現在の景気状況を評価する現況PSIだけでなく、今後業況を示す見通しPSIも下落した。6月の見通しPSIは94は5月の見通しPSIの103より9ポイント下落し、100を割り込んだ。現況PSIと見通しPSIがいずれも100以下を記録したのは今年に入って初めてだ。

特に6月の見通しPSIのうち国内市場販売は94で前月より11ポイント落ち5カ月ぶりに100未満を記録した。6月の見通しPSIのうち輸出も97で7ポイント下落しやはり100以下に落ちた。内需と輸出見通しが同時に肯定より否定評価が多くなったのも今年に入り初めてだ。



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