今月21日、韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と米国のジョー・バイデン大統領の公式晩餐には牛肉カルビやビビンバなどのメインメニューの他にも伝統食材を使った前菜やデザートが登場して目を引いた。前菜ではムラサキイモ・カボチャ・黒ゴマで作った3種類のセンベイと小豆の飲み物が、食後のデザートには利川(イチョン)米で作ったライスケーキに堅果類と果物が添えられた一皿が準備された。
◆「ヘルシーなのに美味しい!」
22日、大統領室高位関係者によると、バイデン大統領は前菜とデザートをすべて平らげ、約30人の米国側人々も韓国的な香りがあふれるメニューに大きな関心を示した。あるホワイトハウス参謀は「ヘルシーフード(healthy food)はもともと美味しくないことが多い。ところがここに出されたヘルシーフードはなぜこれほど美味しいのか。名前は何か」と言って、メニューに書かれた名前を確認した。
事実、今回の晩餐は新政府発足初期ということで準備期間が充分ではなかった。過去に海外国賓午餐・晩餐を担当したシェフの間では「米国大統領訪韓を基準にメニュー企画と準備で通常2~3カ月はかかるが、今度は準備時間が短く、キッチンなど料理空間も青瓦台ではなく国立中央博物館なので障害要素もあった」という話が出ている。だが、その代わりボリュームを増やして満腹感を与えるよりも厳選された材料でインパクトを与え、サツマイモやカボチャなど好き嫌いが大きく分かれない食材で韓国の特色を表現するのに集中したという。
◆韓国の大衆の間で人気を集める「おばあちゃんの味」
外交的メッセージを込めなければならない海外来賓への食事に韓国の食材とメニューが登場するのは長年の慣例だ。だが、これを別にしても、韓国伝統食は国内の若者消費者や海外で高い人気を集めている。
一例として、最近製パン製菓業界では黒ゴマ・きなこ餅・ヨモギ・カボチャなど伝統材料を活用したさまざまな製品を開発して発売している。クリームパン・ケーキ・シュー・クロワッサン・クッキー・マドレーヌ・フィナンシェになど種類も豊富だ。YouTube(ユーチューブ)などソーシャルメディアでも「おばあちゃんの味」と呼ばれる伝統食材を用いたメニューが高い再生回数を記録して根強い人気を誇っている。20・30代が主に利用する生活用品ブランド「JAJU」の場合、昨年全国店舗で伝統おやつ製品だけ250万個以上販売された。発効乾パン・ヌルンジ(おこげ)菓子・キムブガク(海苔天)・ムラサキイモポン菓子などが代表的だ。ここには最近韓国で流行っている復古(レトロ)文化とヘルシーフードに対する関心が影響を及ぼしたとみられる。特に若者の間では上の世代がよく食べていたものが斬新で興味深い対象と認識されて「ハルメニアル〔ハルメ(おばあちゃん)+ミレニアル世代〕」文化が広がっている。
◆世界美食家をひきつけた韓食は?
大衆文化ではなく高級美食業界でも韓国食材は深く扱われている。ミシュランガイド二つ星の韓食レストラン「クォンスクス」を運営するシェフのクォン・ウジュン氏は「ファインダイニング(Fine Dining)を提供する最高級飲食店でも韓国料理を現代的に解釈した料理が大きく脚光を浴びている」とし「コロナ事態前だけでもただ韓食を味わうために1~2カ月前から予約して訪ねてくる外国人客が全体予約の半分を占めたほど」と話した。続いて「韓食に対する外国人の水準が高まり、今や高級韓国食堂では白タンポポ、数十年熟成した種醤油など希少性ある土地産食材料を探して料理に使おうとする試みが活発に行われている」と伝えた。
世界的ショコラティエ選抜大会である「ワールドチョコレートマスターズ(WCM)」韓国代表に選抜されたシェフのキム・ドンソク氏も「韓国料理は世界的にヘルシーでおいしいというプラスの認識がある」とし「BTS(防弾少年団)ら人気芸能人が韓国文化を知らせたことも大きな影響を与えたようだ」と話した。キム・ドンソク氏は「国際料理大会の経験は多いが、韓国シェフが参加すれば大会の格が高くなるというほど韓国の地位が高まった」とし「醤油類や海苔・柚子・韓牛など日本よりも味と品質が優れていると再評価を受ける材料も大きく増えている」と強調した。
◆「ヘルシーなのに美味しい!」
22日、大統領室高位関係者によると、バイデン大統領は前菜とデザートをすべて平らげ、約30人の米国側人々も韓国的な香りがあふれるメニューに大きな関心を示した。あるホワイトハウス参謀は「ヘルシーフード(healthy food)はもともと美味しくないことが多い。ところがここに出されたヘルシーフードはなぜこれほど美味しいのか。名前は何か」と言って、メニューに書かれた名前を確認した。
事実、今回の晩餐は新政府発足初期ということで準備期間が充分ではなかった。過去に海外国賓午餐・晩餐を担当したシェフの間では「米国大統領訪韓を基準にメニュー企画と準備で通常2~3カ月はかかるが、今度は準備時間が短く、キッチンなど料理空間も青瓦台ではなく国立中央博物館なので障害要素もあった」という話が出ている。だが、その代わりボリュームを増やして満腹感を与えるよりも厳選された材料でインパクトを与え、サツマイモやカボチャなど好き嫌いが大きく分かれない食材で韓国の特色を表現するのに集中したという。
◆韓国の大衆の間で人気を集める「おばあちゃんの味」
外交的メッセージを込めなければならない海外来賓への食事に韓国の食材とメニューが登場するのは長年の慣例だ。だが、これを別にしても、韓国伝統食は国内の若者消費者や海外で高い人気を集めている。
一例として、最近製パン製菓業界では黒ゴマ・きなこ餅・ヨモギ・カボチャなど伝統材料を活用したさまざまな製品を開発して発売している。クリームパン・ケーキ・シュー・クロワッサン・クッキー・マドレーヌ・フィナンシェになど種類も豊富だ。YouTube(ユーチューブ)などソーシャルメディアでも「おばあちゃんの味」と呼ばれる伝統食材を用いたメニューが高い再生回数を記録して根強い人気を誇っている。20・30代が主に利用する生活用品ブランド「JAJU」の場合、昨年全国店舗で伝統おやつ製品だけ250万個以上販売された。発効乾パン・ヌルンジ(おこげ)菓子・キムブガク(海苔天)・ムラサキイモポン菓子などが代表的だ。ここには最近韓国で流行っている復古(レトロ)文化とヘルシーフードに対する関心が影響を及ぼしたとみられる。特に若者の間では上の世代がよく食べていたものが斬新で興味深い対象と認識されて「ハルメニアル〔ハルメ(おばあちゃん)+ミレニアル世代〕」文化が広がっている。
◆世界美食家をひきつけた韓食は?
大衆文化ではなく高級美食業界でも韓国食材は深く扱われている。ミシュランガイド二つ星の韓食レストラン「クォンスクス」を運営するシェフのクォン・ウジュン氏は「ファインダイニング(Fine Dining)を提供する最高級飲食店でも韓国料理を現代的に解釈した料理が大きく脚光を浴びている」とし「コロナ事態前だけでもただ韓食を味わうために1~2カ月前から予約して訪ねてくる外国人客が全体予約の半分を占めたほど」と話した。続いて「韓食に対する外国人の水準が高まり、今や高級韓国食堂では白タンポポ、数十年熟成した種醤油など希少性ある土地産食材料を探して料理に使おうとする試みが活発に行われている」と伝えた。
世界的ショコラティエ選抜大会である「ワールドチョコレートマスターズ(WCM)」韓国代表に選抜されたシェフのキム・ドンソク氏も「韓国料理は世界的にヘルシーでおいしいというプラスの認識がある」とし「BTS(防弾少年団)ら人気芸能人が韓国文化を知らせたことも大きな影響を与えたようだ」と話した。キム・ドンソク氏は「国際料理大会の経験は多いが、韓国シェフが参加すれば大会の格が高くなるというほど韓国の地位が高まった」とし「醤油類や海苔・柚子・韓牛など日本よりも味と品質が優れていると再評価を受ける材料も大きく増えている」と強調した。
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