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<駐韓仏大使インタビュー>「北核拡散も継続させた…ロシア侵略、全世界的結果を招いた」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
--一部ではウクライナのNATO(北大西洋条約機構)加入が遅れたことが問題だと見る向きもある。2008年ブカレスト会談でフランスはウクライナのNATO加入に反対したが今でもその立場か。

「NATOは軍事同盟だ。集団防御という明示的な要素があり、条約第5条によればすべての加盟国は攻撃を受けた国を防御することに約束している。また、暗黙的な要素があり、新しい加盟国は集団防御の強化に寄与しなければならず、特に軍事的な資源、同盟が必要とする追加安保要求よりも大きな価値の資源を支援しなければならない。2008年、ウクライナとジョージアはどちらもこの条件を満たすことができなかった。これがブカレスト会談で同盟国が共同で表明した立場だった。2022年になり状況がずいぶん変わった。ウクライナは攻撃を受けていてロシアの侵略に勇猛に抵抗している。同盟国は国連憲章第51条に基づいて自衛権を行使できるように可能なすべての経済および軍事支援を提供している。しかしNATO同盟国のうち、どこもロシアとの戦争につながるウクライナに対する直接的な軍事介入は計画していない」

--今回の戦争でフランスの外交・安保戦略に根本的な変化はあるか。


「ロシアのウクライナ侵攻は過去数十年間の中で欧州と世界が体験した最高の安保脅威で、『ブラックスワン』(予想できない致命的事件)だった。フランスの外交政策に対する影響は当然根本的だ。ウクライナ侵攻は欧州国家間の連帯を強化させた。大西洋同盟はユーロ大西洋地域の防御という根本的役割を取り戻した。ロシアはもうかなり前から世界的均衡を維持する強大国の役割を喪失していた。ウクライナ事態は世界経済に多大な影響を及ぼしている。エネルギー価格だけでなく世界食糧安保に対して、特にアフリカと中東で影響を及ぼしている。平和回復と破壊されたウクライナの再建、すべての無秩序を復元するために国際共助が切実だ」

--今後フランスと韓国が協力できる分野は。

「韓国は世界舞台で尊敬を受ける強力かつ影響力のある国だ。韓国は多国間主義、平和守護、国際連帯、環境保存に関連した同じ価値をフランスと共有している。韓国政府はロシアによるウクライナ侵攻の世界的な影響に対して全面的に認識していて、国際秩序と安定の保全および回復のためにフランスとともに積極的に臨んでいる。両国は非常に緊密なパートナーだ」


<駐韓仏大使インタビュー>「北核拡散も継続させた…ロシア侵略、全世界的結果を招いた」(1)

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