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ロシアに焦りか…「人の臓器を無差別破壊する真空爆弾を使用」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ウクライナ内務省が24日(現地時間)夜明けにキエフ地域の国境施設がロシア軍空襲によって破壊されたと発表した。[写真 ウクライナ内務省フェイスブック]

ロシアがウクライナに大量破壊兵器として知られる「真空爆弾」(熱圧力弾、thermobaric)を使用したという主張がウクライナ側から出てきた。

28日(現地時間)のロイター通信によると、マルカロワ駐米ウクライナ大使はこの日、米国議会への報告を終えた後、「ロシア軍が今日、真空爆弾を使用したが、これは実際、ジュネーブ条約で禁止されている」と述べた。マルカロワ大使は「ロシアはウクライナに大きな打撃を与えようとしている」と主張した。

CNNによると、ロシア南部のウクライナ国境地帯ベルゴロド南側で熱圧力弾多連装ロケット発射台が多数発見された。CNNは熱圧力弾頭の装着が可能なTOS-1またはTOS-1A多連装ロケット発射台が目撃されたと伝えた。ただ現在のところはウクライナ戦争にこの真空爆弾が動員されたという証拠はないと、CNNは伝えた。


真空爆弾は周辺の酸素を使って高温爆発を起こす爆弾で、従来の爆弾に比べて爆発時間がはるかに長い。一般的な爆弾に入る火薬が25%の燃料と75%の酸化剤で構成されるのとは違い、熱圧力弾はほぼ100%が燃料だ。したがって同じ重さの爆発力を持つ伝統的な凝集爆弾よりはるかに大きなエネルギーを発散する。主にバンカーや洞窟などに使用される。

熱圧力弾が真空爆弾と呼ばれる理由は、この爆弾が爆発する時に酸素を吸い込んで強力な超高温爆発を起こすからだ。爆発時に発生する高い圧力波は人の内部器官に損傷を与えるという。軍人と民間人を区別しないほど無差別的で破壊力が強いため、非倫理的な大量破壊兵器と認識されている。

西側メディアは、ロシアがウクライナにこうした熱気圧武器を使用する可能性を西側軍事情報当局は懸念している、と報じていた。



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