フランシスコ教皇が２４日、ロシア人とウクライナ人の宗教である正教会の復活祭を迎え、ウクライナで休戦を求めた。

ＡＦＰ通信によると、フランシスコ教皇はこの日ロシアのウクライナ侵攻に言及して「戦争が中断されるのではなくむしろ悪化した」と述べた。フランシスコ教皇は「最も偉大で厳粛な日にキリストの復活を知らせる鐘の音よりも銃声のほうを多く聞くことになったことがあまりにも悲しい」と述べた。

続いて「私はもう一度復活祭の休戦を訴える」とし「疲れ果てた人々の苦痛を少なくするためにぜひとも攻撃を止めてほしい」と付け加えた。


ロシアはちょうど２カ月前である２月２４日にウクライナを侵攻し、復活祭であるこの日も攻撃を止めなかった。両側の激戦が起きているルハンシク（ルガンスク）州のセルヒー・ハイダイ州知事は「ルハンシク州だけで７カ所の聖堂がロシア軍の砲撃を受けた」とし「復活祭記念行事は粉々になった」と話した。

ウクライナ政府はこの日、湾岸都市マリウポリの抗戦拠点であるアゾフスタリ製鉄所をロシア軍が引き続き攻撃を加えていると明らかにした。ミハイロ・ポドリャク大統領室補佐官はこの日、「２０２２年正教会復活祭であるこの日現在、ロシアがマリウポリのアゾフスタリ製鉄所を繰り返し攻撃している」と明らかにした。

２１日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はマリウポリで勝利を宣言した。事実上占領したという宣言をしながらハエ一匹も通過できないように封鎖命令を下した。

マリウポリは親露勢力が位置したウクライナ東部ドンバス地域とロシアが２０１４年併合したクリミア半島を繋ぐ要衝地と言われている。ウクライナの官僚によると南部マリウポリにはまだ１０万人以上の人々が残っているという。