ウクライナが2日(現地時間)、ロシア軍の侵攻から37日ぶりに首都キーウ(キエフ)地域をすべて奪還したと発表した。ウクライナ国防省はこの日午後、ツイッターを通じて「ロシア軍がキーウ地域から退却した」と明らかにした。
ウクライナのハンナ・マリャル国防次官もフェイスブックに「イルピン、ブチャ、ホストメルなど激戦が繰り広げられた場所を含めキーウ全体地域が解放された」と知らせた。ニューヨーク・タイムズ(NYT)も「衛星写真、軍事分析家、目撃者証言などによると、キーウを占領しようとしていたロシア軍が2日、大挙後退した」と報じた。
ロシアは先月29日、トルコ・イスタンブールで開かれていたウクライナとの5回目の平和交渉で、キーウとチェルニーヒウ地域における軍事活動を大幅に縮小すると明らかにした。その後、先月31日にキーウ北部チョルノービリ(チェルノブイリ)に続き1日、キーウ西部のブチャやポロディアンカなどからロシア軍が撤退したという報告が続いた。そして2日にはキーウ全域をウクライナ軍が占めたとみられる。
NYTは「ロシア軍のキーウ地域からの撤退は今回の戦争で重大な転換の可能性を示唆する」とし「ウクライナの首都を早期に掌握しようとするロシアの初期の試みは挫折し、希望は消えた」と分析した。
◆後退後に明らかになったロシア軍の蛮行
ロシア軍がキーウ地域を離れた後、残酷な戦争の惨状が次々と明らかになってきている。ロイター通信・AFP通信など外信によると、ブチャ・イルピン・ホストメルなどの激戦地で民間人の遺体が数百体見つかった。
ブチャのアナトリー・フェドルク市長はAFPに「市は約280体の遺体を埋葬した。今も路上には遺体が散らばっている」とし手首を縛られた状態で後頭部を銃で撃たれている。14歳程度の少年もいた」と話した。自転車に乗っていた姿勢そのままで亡くなった民間人の遺体もあった。
ロシア軍が民間人を無差別に射殺したという証言も出てきた。AP通信によると、ブチャのある住民は「ロシア軍が撤退しながら道を歩いていた民間人に発砲して殺害した」と話した。ガーディアンは「ロシア軍が安全に撤退するために子供たちを『人間盾』として使っていたという目撃者の証言があった」と報じた。ウクライナ国防省のオレクサンドル・モトゥジャニク報道官は「ロシア軍人がウクライナの子どもたちを人質に取って軍用トラックに乗せた後、タンクの前に配置してウクライナ軍の攻撃を遮断した」と主張した。
英国のリズ・トラス外相はツイッターに「ブチャなどウクライナで起きたロシア軍の民間人に対する残虐行為に驚愕した」とし「英国は証拠収集と戦争犯罪調査の支援に協力している。(ロシアの)責任者は責任を負わなければならない」と強調した。
イルピンでは地雷など爆発物が一日に643個も見つかった。ロイター通信によると、キーウ西側のドミトリブカ村では一日に1500個以上の爆発物が出てきた。ポロディアンカ近隣の道路にも対戦車地雷数十個が見つかった。路上に散らばった地雷畑の間を注意深く通過する車両の姿もSNSに公開された。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は「ロシア軍が住居地域の近くに地雷を設置し、さらに遺体にも起爆装置などを付けていった」と話した。遺体や爆発物などの収拾のために、キーウ地域当局は一部の都市に5日午前6時まで通行禁止令を下した。
こうした中、ウクライナとロシアの交渉は続いている。今月1日に開かれた6回目の平和交渉後、ウクライナ交渉団を率いるデービッド・アラカミア氏はウクライナテレビチャネルとのインタビューで「ゼレンスキー大統領とウラジーミル・プーチン露大統領の首脳会談がトルコで開かれる可能性が高い」と話した。続いて「ロシアはクリミア半島問題を除き、ウクライナの立場を受け入れるとの回答を寄せてきた」とし「書面で公式に確認されたものではないが、口頭で約束した」と伝えた。しかし具体的な会談日は明らかにされていない。
ウクライナのハンナ・マリャル国防次官もフェイスブックに「イルピン、ブチャ、ホストメルなど激戦が繰り広げられた場所を含めキーウ全体地域が解放された」と知らせた。ニューヨーク・タイムズ(NYT)も「衛星写真、軍事分析家、目撃者証言などによると、キーウを占領しようとしていたロシア軍が2日、大挙後退した」と報じた。
ロシアは先月29日、トルコ・イスタンブールで開かれていたウクライナとの5回目の平和交渉で、キーウとチェルニーヒウ地域における軍事活動を大幅に縮小すると明らかにした。その後、先月31日にキーウ北部チョルノービリ(チェルノブイリ)に続き1日、キーウ西部のブチャやポロディアンカなどからロシア軍が撤退したという報告が続いた。そして2日にはキーウ全域をウクライナ軍が占めたとみられる。
NYTは「ロシア軍のキーウ地域からの撤退は今回の戦争で重大な転換の可能性を示唆する」とし「ウクライナの首都を早期に掌握しようとするロシアの初期の試みは挫折し、希望は消えた」と分析した。
◆後退後に明らかになったロシア軍の蛮行
ロシア軍がキーウ地域を離れた後、残酷な戦争の惨状が次々と明らかになってきている。ロイター通信・AFP通信など外信によると、ブチャ・イルピン・ホストメルなどの激戦地で民間人の遺体が数百体見つかった。
ブチャのアナトリー・フェドルク市長はAFPに「市は約280体の遺体を埋葬した。今も路上には遺体が散らばっている」とし手首を縛られた状態で後頭部を銃で撃たれている。14歳程度の少年もいた」と話した。自転車に乗っていた姿勢そのままで亡くなった民間人の遺体もあった。
ロシア軍が民間人を無差別に射殺したという証言も出てきた。AP通信によると、ブチャのある住民は「ロシア軍が撤退しながら道を歩いていた民間人に発砲して殺害した」と話した。ガーディアンは「ロシア軍が安全に撤退するために子供たちを『人間盾』として使っていたという目撃者の証言があった」と報じた。ウクライナ国防省のオレクサンドル・モトゥジャニク報道官は「ロシア軍人がウクライナの子どもたちを人質に取って軍用トラックに乗せた後、タンクの前に配置してウクライナ軍の攻撃を遮断した」と主張した。
英国のリズ・トラス外相はツイッターに「ブチャなどウクライナで起きたロシア軍の民間人に対する残虐行為に驚愕した」とし「英国は証拠収集と戦争犯罪調査の支援に協力している。(ロシアの)責任者は責任を負わなければならない」と強調した。
イルピンでは地雷など爆発物が一日に643個も見つかった。ロイター通信によると、キーウ西側のドミトリブカ村では一日に1500個以上の爆発物が出てきた。ポロディアンカ近隣の道路にも対戦車地雷数十個が見つかった。路上に散らばった地雷畑の間を注意深く通過する車両の姿もSNSに公開された。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は「ロシア軍が住居地域の近くに地雷を設置し、さらに遺体にも起爆装置などを付けていった」と話した。遺体や爆発物などの収拾のために、キーウ地域当局は一部の都市に5日午前6時まで通行禁止令を下した。
こうした中、ウクライナとロシアの交渉は続いている。今月1日に開かれた6回目の平和交渉後、ウクライナ交渉団を率いるデービッド・アラカミア氏はウクライナテレビチャネルとのインタビューで「ゼレンスキー大統領とウラジーミル・プーチン露大統領の首脳会談がトルコで開かれる可能性が高い」と話した。続いて「ロシアはクリミア半島問題を除き、ウクライナの立場を受け入れるとの回答を寄せてきた」とし「書面で公式に確認されたものではないが、口頭で約束した」と伝えた。しかし具体的な会談日は明らかにされていない。
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