一時ロシア軍戦闘機を鹵獲(ろかく)したウクライナの農民の姿だとしてSNS上で共有されていた写真。実際は2011年にクロアチアで撮影されたもの。[写真 ツイッター キャプチャー]
これによると、開戦初期からツイッターなどSNS上で共有されているウクライナ農民のロシア軍武器牽引動画は今も追加され続けている。彼らが奪取した武器の種類もBTR-82装甲車やT-80U戦車、MT-LB多目的装甲車両、トール・ミサイル・システムなどさまざまだ。
これに関してテレグラフは「農民がロシア軍から押収した武器を正確に把握することはできないが、半分ほど計算してもその価値は約3000万ドル(約35億円)に達する」と伝えた。
韓国鉄鋼業界によると、国際鉄スクラップ(屑鉄)価格は1トン=約70万ウォン(約6万6500円)となっている。T-80U戦車の重量は46トンなので、屑鉄に換算すると約3200万ウォンになる。
ウクライナは開戦後から今までロシアのタンク389台を撃退したと明らかにした。ウクライナの主張が正しい場合、タンクの屑鉄価格だけで125億ウォンに達する。
ウクライナ農民の武器鹵獲映像はオンライン上で人気を呼んでいる。先月28日、ある農夫がトラクターで多目的装甲車両MT-LBを牽引していく動画は照会数が500万回を超えた。ツイッターには「男には月給を、女には年齢を、そしてウクライナ農民にはどのように対空システムを保有したのかを聞くなという笑い話が登場している」とこの日テレグラフは伝えた。
彼らが奪取した武器は免税される予定だ。これに先立ち、ウクライナの国家腐敗防止局(NAPC)はロシア軍武器を鹵獲したウクライナ国民に全面非課税決定を下したと1日、現地メディアのインタファクス通信ウクライナが報じた。
これによると、NAPCはホームページを通じて「戦利品はいかなる形の取引を通じたものではないためロシア軍タンクと他の装備を押収したと申告する必要はない」とし「落ち着いて祖国を守れば良い」と明らかにした。またNAPCは財産変動に関する報告書を国家に提出する行政手続きも免除することにした。ただしウクライナの農民が奪取した武器のほとんどはウクライナ政府軍に引き渡されているとテレグラフは説明した。
一方、現在SNS上で共有されているロシア軍武器鹵獲動画のうち、一部は事実ではないと12日、ロイター通信が伝えた。ロイターは「10日に投稿されたウクライナ農民のロシア軍ジェット機鹵獲動画などは過去の資料を編集して作ったもの」としながら「事実かどうか確認されていない映像が多数共有されている状況」と伝えた。
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