ウクライナ東南部の港町であり戦略的要衝地であるマリウポリがロシア軍の無差別攻撃を受けて陥落の危機に陥った。ロシア軍はこの都市を外部と遮断したまま10日以上包囲殲滅戦を行っている。
12日(現地時間)、ウクライナ国防省によると、ロシア軍はこの日マリウポリ東部郊外地域を占領することに成功した。都心に対するロシア軍の主要な攻撃は防いだというのがウクライナ国防省の説明だが、12日間にわたって外部と断絶した状態で戦っている都市に対するロシア軍の包囲網は次第に狭まっている。
ロシア軍はマリウポリの都心を狙って地上軍の砲撃と空軍の爆撃を無差別に加えて殲滅戦を繰り広げている。米国CNNは商業衛星企業Maxar Technologiesによってこの日新たに公開された衛星写真を通じて、マリウポリでは住居地域のマンションをはじめ、すでに何棟もの建物が破壊されている様子を伝えた。ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、マリウポリは少なくとも6日間にわたり空襲を受け、この都市を含めて開戦以降少なくとも67カ所の都市と地域がロシア軍の攻撃を受けた。「最小6日間空襲」は北東にある第2の都市ハルキウ(ハリコフ)の「最小9日」に続く最長日数だ。
ロシア軍の無差別な攻撃に民間人の犠牲者は急激に増加している。先立ってマリウポリのバディム・ボイチェンコ市長は11日、「ロシア軍が30分ごとに空襲を加えている」とし「これによってマリウポリが地獄と化している」と全世界に訴えた。9日にはマリウポリの産婦人科の病院が空襲を受けて3人が亡くなって10人余りが負傷した。12日にはロシア軍が民間人80人余りが避難していたモスク(イスラム寺院)を攻撃したとウクライナ政府は明らかにした。マリウポリ当局はロシア軍の攻撃が始まってから少なくとも1500人の市民が犠牲になったとみている。
マリウポリに派遣された国境なき医師団(MSF)関係者は12日、「マリウポリ市内のどこからも食べ物や水をえることはできない」とし、包囲された市民の状況を伝えた。彼らは「水を得るために2~3キロ歩かなくてはならないが、各地で戦闘が起き都市では電気が停まり市民は情報空白状態に置かれている」とし「マリウポリの住民たちは暖房用配管から水を取り出して飲み水として使っている」と伝えた。
これに先立ち、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はロシア軍のこのような攻勢に対して「ロシア政府は無理な攻撃を敢行するほど、マリウポリが核心目標(key objective)だと考えている」とし「ここを占領すればウクライナ南部海岸に沿ってロシア国境からクリミア半島に達する陸路が開かれて、キーウ(キエフ)に向かったロシア軍の進撃が可能になる」と報じた。今後ウクライナ政府との交渉でもマリウポリの占領が事態を左右するというのが専門家の説明だ。
ロシア軍は13日、ウクライナ西部および南西部地域まで空襲範囲を拡大した。
英紙ガーディアンによると、ロシア軍はこの日ウクライナ西部都市リビウ州ヤーボリウ(ヤーボロフ)に30発以上の巡航ミサイルを発射し、100人以上の死傷者が発生した。ヤーボリウはウクライナ軍事訓練施設である国際平和安保センター(IPSC)があるところで、ポーランドの国境からわずか25キロメートルしか離れていない。この日ロイター通信は現地の官僚の話を引用し、今回の攻撃が開戦以降最も西側で発生した攻撃事例だと伝えた。
ウクライナ政府は13日にウクライナ南西部に位置したイバーノ=フランキーウシク空港でもロシア軍の攻撃による爆発が発生したと明らかにした。
これに先立ち、ロシア軍は11日、ウクライナ中部の拠点都市ドニプロに対する初めての攻撃も開始した。ドニプロ救助当局は声明を通じて「11日午前、ドニプロに3回の空襲があった」とし「幼稚園1カ所とマンション1棟、2階建ての靴工場が攻撃を受け、1人が亡くなった」と発表した。ドニプロがロシアの手に移れば、ドンバス地域を含めてウクライナ東部軍全体がロシア軍に包囲される。
一方、ロシア政府は12日、西側の武器をウクライナに運ぶ輸送部隊も攻撃対象になると警告した。この日、ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務次官は国営テレビに出演して「ロシアは米国の主導で各国の武器がウクライナに渡ることが単に危険な動きであるだけでなく、武器輸送が合法的な攻撃目標になりえる行為であることを警告してきた」と話した。
これに関連し、英国日刊フィナンシャル・タイムズ(FT)は「ロシア政府の警告はロシアと北大西洋条約機構(NATO)の直接対決の危険を高めること」と伝えた。
12日(現地時間)、ウクライナ国防省によると、ロシア軍はこの日マリウポリ東部郊外地域を占領することに成功した。都心に対するロシア軍の主要な攻撃は防いだというのがウクライナ国防省の説明だが、12日間にわたって外部と断絶した状態で戦っている都市に対するロシア軍の包囲網は次第に狭まっている。
ロシア軍はマリウポリの都心を狙って地上軍の砲撃と空軍の爆撃を無差別に加えて殲滅戦を繰り広げている。米国CNNは商業衛星企業Maxar Technologiesによってこの日新たに公開された衛星写真を通じて、マリウポリでは住居地域のマンションをはじめ、すでに何棟もの建物が破壊されている様子を伝えた。ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、マリウポリは少なくとも6日間にわたり空襲を受け、この都市を含めて開戦以降少なくとも67カ所の都市と地域がロシア軍の攻撃を受けた。「最小6日間空襲」は北東にある第2の都市ハルキウ(ハリコフ)の「最小9日」に続く最長日数だ。
ロシア軍の無差別な攻撃に民間人の犠牲者は急激に増加している。先立ってマリウポリのバディム・ボイチェンコ市長は11日、「ロシア軍が30分ごとに空襲を加えている」とし「これによってマリウポリが地獄と化している」と全世界に訴えた。9日にはマリウポリの産婦人科の病院が空襲を受けて3人が亡くなって10人余りが負傷した。12日にはロシア軍が民間人80人余りが避難していたモスク(イスラム寺院)を攻撃したとウクライナ政府は明らかにした。マリウポリ当局はロシア軍の攻撃が始まってから少なくとも1500人の市民が犠牲になったとみている。
マリウポリに派遣された国境なき医師団(MSF)関係者は12日、「マリウポリ市内のどこからも食べ物や水をえることはできない」とし、包囲された市民の状況を伝えた。彼らは「水を得るために2~3キロ歩かなくてはならないが、各地で戦闘が起き都市では電気が停まり市民は情報空白状態に置かれている」とし「マリウポリの住民たちは暖房用配管から水を取り出して飲み水として使っている」と伝えた。
これに先立ち、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はロシア軍のこのような攻勢に対して「ロシア政府は無理な攻撃を敢行するほど、マリウポリが核心目標(key objective)だと考えている」とし「ここを占領すればウクライナ南部海岸に沿ってロシア国境からクリミア半島に達する陸路が開かれて、キーウ(キエフ)に向かったロシア軍の進撃が可能になる」と報じた。今後ウクライナ政府との交渉でもマリウポリの占領が事態を左右するというのが専門家の説明だ。
ロシア軍は13日、ウクライナ西部および南西部地域まで空襲範囲を拡大した。
英紙ガーディアンによると、ロシア軍はこの日ウクライナ西部都市リビウ州ヤーボリウ(ヤーボロフ)に30発以上の巡航ミサイルを発射し、100人以上の死傷者が発生した。ヤーボリウはウクライナ軍事訓練施設である国際平和安保センター(IPSC)があるところで、ポーランドの国境からわずか25キロメートルしか離れていない。この日ロイター通信は現地の官僚の話を引用し、今回の攻撃が開戦以降最も西側で発生した攻撃事例だと伝えた。
ウクライナ政府は13日にウクライナ南西部に位置したイバーノ=フランキーウシク空港でもロシア軍の攻撃による爆発が発生したと明らかにした。
これに先立ち、ロシア軍は11日、ウクライナ中部の拠点都市ドニプロに対する初めての攻撃も開始した。ドニプロ救助当局は声明を通じて「11日午前、ドニプロに3回の空襲があった」とし「幼稚園1カ所とマンション1棟、2階建ての靴工場が攻撃を受け、1人が亡くなった」と発表した。ドニプロがロシアの手に移れば、ドンバス地域を含めてウクライナ東部軍全体がロシア軍に包囲される。
一方、ロシア政府は12日、西側の武器をウクライナに運ぶ輸送部隊も攻撃対象になると警告した。この日、ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務次官は国営テレビに出演して「ロシアは米国の主導で各国の武器がウクライナに渡ることが単に危険な動きであるだけでなく、武器輸送が合法的な攻撃目標になりえる行為であることを警告してきた」と話した。
これに関連し、英国日刊フィナンシャル・タイムズ(FT)は「ロシア政府の警告はロシアと北大西洋条約機構(NATO)の直接対決の危険を高めること」と伝えた。
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