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「戦況が厳しいロシア、民間地域を無差別砲撃…アパートの外に遺体」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ウクライナ連合軍が公式フェイスブックにルハンスク州の親露武装勢力による砲撃を公開した。連合軍は「砲弾の一つが幼稚園に落ちたが、当時は児童がいた。少なくとも2人の民間人が負傷し、直ちに民間人を避難させた」と伝えた。[写真=ウクライナ連合軍 フェイスブック]

ロシアがウクライナに対する攻撃レベルを高め、軍事施設でない民間人地域に対しても砲撃したと、米NBC放送など海外メディアが1日(現地時間)報じた。

ロシアはその間、軍事施設を打撃したと主張してきたが、進撃が遅滞し、民間地域に対する無差別砲撃まで敢行するのではという懸念が強まっている。




NBC放送によると、ロシアの侵攻5日目の28日、ウクライナ第2の都市ハリコフの民間人居住地域に数十発の砲撃があった。ロシア軍とウクライナ軍はハリコフで数日間にわたり交戦中だったが、その余波が民間地域にまで及んだ。

SNSに掲載された映像では、人口140万人のハリコフ全域で爆発があり、アパートは揺れて煙が出ている。アパートの外には遺体が散在し、火災も発生した。ある市民は砲撃の間、避難所に隠れて命が助かった。

ウクライナ内務相補佐官はフェイスブックに「数十人が死亡し、数百人が負傷した。このぞっとする場面を全世界が見るべきだ」として映像を載せた。NBCはこの映像を事実と確認し、ただ正確な死傷者数は確認できなかったと明らかにした。

民間地域への砲撃はロシアの攻撃の程度が強まったことを意味し、専門家はロシアがさらに攻撃的な戦術に進むと警告した。英エコノミストもハリコフの民間人を対象にしたロケット攻撃があったとし、今回の戦争が新たな局面を迎えていると報じた。

こうした中、ロシアがウクライナに大量破壊兵器として知られる「真空爆弾(熱圧力弾、thermobaric)」を使用したという主張が出ている。ロイター通信によると、マルカロワ駐米ウクライナ大使はこの日、米国議会報告を終えた後、「ロシア軍が今日、真空爆弾を使用したが、これはジュネーブ条約で禁止されている」と述べた。マルカロワ大使は「ロシアはウクライナに大きな打撃を与えようとしている」と主張した。

CNNによると、ロシア南部のウクライナ国境地帯ベルゴロド南側で熱圧力弾多連装ロケット発射台が多数発見された。CNNは熱圧力弾頭の装着が可能なTOS-1またはTOS-1A多連装ロケット発射台が目撃されたと伝えた。ただ現在のところウクライナ戦争にこの真空爆弾が動員されたという証拠はないと、CNNは伝えた。

特にTOS-1は市街戦で敵の防御拠点を破壊する目的で作られた武器。ロシアがこれを使用したというのは、ウクライナ市民の命を考えず市街戦を行うということと考えられる。真空爆弾は周辺の酸素を使って高温爆発を起こす爆弾で、従来の爆弾に比べて爆発時間がはるかに長い。一般的な爆弾に入る火薬が25%の燃料と75%の酸化剤で構成されるのとは違い、熱圧力弾はほぼ100%が燃料だ。したがって同じ重さの爆発力を持つ伝統的な凝集爆弾よりはるかに大きなエネルギーを発散する。主にバンカーや洞窟などに使用される。

熱圧力弾が真空爆弾と呼ばれる理由は、この爆弾が爆発する時に酸素を吸い込んで強力な超高温爆発を起こすからだ。爆発時に発生する高い圧力波は人の内部器官に損傷を与えるという。軍人と民間人を区別しないほど無差別的で破壊力が強いため、非倫理的な大量破壊兵器と認識されている。



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