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出生率0.81人…20年で出生児数が半減、人口災害迫る=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
また過去最低だ。韓国の出生児数26万500人、合計出生率0.81人、いずれも前例のない水準に下がった。「人口災害」が現実化したという分析まで出ている。死亡者が出生児より多い「デッド・クロス」の幅はさらに大きくなった。状況は世界で最も良くない。見通しも暗い。

◆出生児、20年前の半数にも満たず

23日、韓国統計庁が発表した「2021年出生・死亡統計」によると、昨年の出生児数は26万500人で、前年度(27万2300人)より4.3%減少した。20年前の2001年(55万9934人)と比べると、その半数にも満たない。出生児は2017年に初めて30万人台に落ちた。2020年には30万人も下回り、昨年は更に減少した。


昨年の合計出生率は0.81人で、前年度(0.84人)より更に0.03人減った。2016年から合計出生率の減少が6年連続で続いている。合計出生率は、1人の女性が産むと予想される平均出生児の数だ。2018年に初めて0.9人台に減少したが、今は0.7人台にも迫っている。

◆出産が遅くなり、しなくなり、少なくなった

出生率が低下し、平均出産年齢が上がる現象は昨年さらに顕著になった。結婚年齢と、結婚後に子どもを持つまでの期間まで増えたためだ。昨年、出産した母親の平均年齢は33.4歳で、前年度より0.2歳上がった。年代別に見ると、40歳以上の出産だけが前年より小幅上昇した。

統計的には35歳以上を高齢の産婦に分類するが、高齢の産婦の割合が35%で過去最多だったことが明らかになった。10年前にはこの割合は18%だった。そのため、第2子以降の減少傾向は一層速かった。第2子の出生児数は1年前より4.5%減少し、第3子以上は5.9%減少した。1人も産まないケースが増え、出産しても1人しか生まないという意味だ。

◆低出産、世界で圧倒的1位

国連の人口統計によると、2020年基準で198カ国のうち、韓国の合計出生率が最も低かった。合計出生率が1人に満たない国は韓国しかなかった。先進国が集まる経済協力開発機構(OECD)は言うまでもない。最近の統計の2019年を見れば、OECD平均合計出生率が1.61人だ。韓国の次に出生率が低いスペインも合計出生率が1.2人は超えている。第1子の出産年齢も韓国が最も高い。

◆結婚も最低…未来は暗い

見通しは暗い。ほとんどの子どもが結婚した夫婦間に生まれるため、出生児数の先行指標と見なすことができる婚姻件数も過去最低だ。昨年、18万2509組が結婚し、初めて20万組を下回った。前年度より9.8%減少したもので、出生児の減少が続く見通しが出ている。

統計庁は昨年12月、「2020~2070年の将来人口推計」で新型コロナによる婚姻減少傾向が2025年まで続けば、合計出生率が0.52人まで下がるおそれがあると述べた。新型コロナの影響の特別推計だが、最悪のシナリオを仮定する低位推計(2025年0.61人)より深刻な水準だ。

このため人口減少を懸念しなければならない水準に達した。2020年に初めて出生者を死亡者が上回る人口自然減少が見られ、昨年は死亡者数が出生児数より5万7300人も多かった。前年より人口の減少幅が大きくなった。



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