「みんな、そこまで…」

北京冬季五輪男子ショートトラックのクァク・ユンギ（３３）がオンラインで話題になった「クァク・ユンギの後の選手の視点」に愉快に反応した。

クァク・ユンギは１２日、自身のインスタグラムにピンク色の髪の人形が逆さまに写った写真を投稿した。これとともに直接トラックを回りながら頭を下げて股の間から後を確認する映像も掲載した。


ピンクの髪のクァク・ユンギは１１日、男子５０００メートルリレー準決勝で頭を下げ脚の間から後の選手の位置を確認した。追い越しを防ぐため後の選手の位置を確認したものだが、韓国のあるネットユーザーが「クァク・ユンギの後の選手の視点」としながら面白い絵を投稿したのが始まりだった。

ネットユーザーの間で話題となり、オンラインで「ミーム」として広がった。ピンクの髪のトイストーリーのトロールの人形が逆さまに写った写真まで登場した。クァク・ユンギがこれを直接再現するセンスを発揮したのだ。

ファンらはインスタグラムの映像を見て「後にいれば目が浄化されて良いだろう。クァク・ユンギはハンサムじゃないか」「インコースの職人とてもすばらしい」「このお兄さん笑わせるね」「コメディアンなのにスポーツ選手のふりをするんですか」として面白がった。ここにクァク・ユンギも「これは笑わせるものではない」とコメントしながら愉快に反応した。

これに先立ちクァク・ユンギは北京五輪５０００メートルリレーの最終走者として出て劇的にインコースを追い越しに成功して決勝行きに貢献した。男子ショートトラックは１６日に中国、カナダ、イタリア、ロシアオリンピック委員会（ＲＯＣ）と金メダルを争う。

ショートトラック最年長のクァク・ユンギは北京五輪の「陽キャ」として脚光を浴びている。４日の開会式では旗手を務めスキップしながら入場した。また「中国選手と触れただけでペナルティ処分を受けるようだ」という発言でファンらの気を晴らした。

クァク・ユンギのＡＤカード（登録カード）のネックストラップには各国の選手と交換したバッジがたくさん付けられている。自身が運営するユーチューブチャンネルを通じて旧正月のあいさつ動画などを上げファンの心をつかんでいる。また、これに先立ち昨年のワールドカップ大会ではオランダ選手たちと『イカゲーム』で話題となったカルメ焼きの型抜きをする動画も話題になっている。

今大会を引退の舞台としたクァク・ユンギが五輪そのものを楽しむ姿にファンは熱狂している。クァク・ユンギのインスタグラムのフォロワーは２１万５０００人、ユーチューブの登録者は４８万７０００人に増えた。