中国ですべての国家が「ゼロコロナ」政策をあきらめて日常を回復すれば、新型コロナウイルス感染症（新型コロナ）関連の死亡者が１年に２００万人発生する可能性があるという研究結果が出た。

ロイター通信によると、中国疾病管理予防センター（ＣＣＤＣ）は４日、週刊誌に発表した論文で人口移動性がパンデミック以前に戻れば１年内に２００万人の死亡者はもちろん、２億３４００万人の新型コロナ感染者が発生すると推定した。

ＣＣＤＣはこの数値が全世界のワクチン接種率が９５％に迫った時を基準として推定した結果だと説明した。


また「日常回復をしながら新型コロナを終息させるためには、効果の高いワクチンを開発しなければならない」と強調した。

ＣＣＤＣは新型コロナ発病率を流行性インフルエンザ水準に引き下げるためには感染に対するワクチン効能を４０％に高め、症状性疾患に対する効能は９０％に高める必要があると指摘した。

研究チームは現在、チリと英国で進めているファイザーとアストラゼネカのワクチン「基準効能」計算の結果、このワクチンは症状性疾患に対して６８．３％、死亡に対して８６％の効能を持っていると伝えた。