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「口が腐った」「1300万人が閉じ込められて震えている」 第2の武漢日記に衝撃(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
だが、江氏の願いはかなわなかった。3日夕方、少女の話は検閲によって削除された。江氏は削除される前に見たあるネチズンのコメントを記録した。

「このようなめちゃくちゃな都市では(コロナ)ウイルスで死ななければ死亡だとは思わない」

江氏は『長安十日』最後の段落のタイトルを「西安は勝利するよりほかはない」と付けてこのように綴った。


「以前、仲良かった友達が書いた『ゼロコロナが良い。西安は勝利するよりほかはない。他の選択はない。退く道もない』という書き込みを見た。ほらであり、常套句であり、口先だけの言葉だ。似たものに『私たちは代価を惜しんではいけない』という言葉がある。私たちは必ず考えてみなければならない。ここで私たちは果たして『私たち』なのか、あるいは必ず支払われなければならない『代価』なのか」

「事実はもうあまりにも明らかだ。数日間『食料購入難』が続く。本質は人が作った災難(人為災難)だ。西安に物資不足はなかった。最も必要とする人に送る物流の困難にすぎない」

あわせて「私たちはTモール(アリババが運営するECサイト)や京東(中国2位のECサイト)など強大な物流システムがある。政府はなぜ使わないのか。自分は聡明で、自分が門の前まで食べ物を配達しろということなのか」というあるネットユーザーの指摘を引用して当局の対処を厳しく突いた。

江氏は陝西省の有力紙「華商報」の探査チーム長と論説委員を歴任した。2002年、本人たちの家でわいせつ物を見ていた夫婦を警察が無断侵入して逮捕した職権乱用事件を告発して2003年中国中央テレビ放送が授与する八大風雲記者賞を受賞したこともある。中国当局の新聞社干渉が強まって探査チームが廃止され、評論室(論説委員室)に席を移した。評論室でも民主や法制関連のことが書けなくなると、江氏は2014年探査報道専門メディア「財新」に離職した。その後、独立して「雪訪」という独立メディアを創刊し、1960年代文化革命当時に右派に仕立て上げられて難を受けた人物の人生を追跡報道するようになった。

江氏は「目で見た事実を記録したいだけ」としながら「幸い、まだ(当局から)警告を受けていない」とし「(西安の)封鎖状況をこれからも記録する」と話したと香港明報が5日、報じた。

中国のあるネットユーザーは「武漢は方方(67、本名汪芳)を輩出し、西安は江雪を見出した」と書いた。江氏の『長安十日』を2年前に新型コロナで封鎖された武漢の惨状を記録した作家方方の『武漢日記』の続編にたとえながらだ。

別のネットユーザーは江氏を唐国の詩人、柳宗元の名詩『江雪』で描写した。「山という山から飛ぶ鳥の姿は絶え/道という道から人の歩く足跡が消えたのに/寂しげな船では蓑笠をかぶった老人が/雪の降る寒い川で一人釣りをしている(千山鳥飛絶、万径人踪滅.孤舟蓑笠翁、独釣寒江雪)」

一方、中国保健当局である国家衛生健康委員会は5日、西安に続き浙江省寧波の一部地域でも新型コロナの拡大で封鎖に入ったと発表した。前日、中国本土では西安35人、河南省4人、浙江省2人など合計41人がコロナ陽性診断を受けた。


「口が腐った」「1300万人が閉じ込められて震えている」 第2の武漢日記に衝撃(1)

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