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「トランスフォーマー」に登場の夢の兵器「レールガン」、日本が本格開発推進

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

映画『トランスフォーマー/リベンジ』に登場したレールガン。

日本がハリウッド映画『トランスフォーマー/リベンジ』に登場した未来型兵器「レールガン」の開発に挑戦状を差し出した。レールガンは火薬を使わず強力な電磁力を利用して超高速で弾を発射する兵器だ。

5日の日本経済新聞によると、日本の防衛省は今年末までにまとめる国家安全保障戦略に現在より強力なミサイル防衛能力を備えるという内容を盛り込む。ミサイル防衛能力強化は▽現行システムの強化▽レールガン▽離れた位置から反撃できる長射程ミサイル――の3段階の体制で構築される。相手のミサイルを探知する能力を向上するため小型衛星網整備も検討する。

このうち関心を集めているのがレールガンだ。レールガンは2本の導電性レールの間に弾を置き、強い電圧をかけて磁場を形成してこのエネルギーで弾を発射する原理だ。音速の5倍以上で飛ぶ極超音速ミサイルよりさらに速い。音速の6倍に近い秒速2キロメートル以上で飛び、有効射程距離は200キロメートルに達する。


こうした理由からレールガンは「夢の兵器」と呼ばれ、『トランスフォーマー』などのSF映画にしばしば登場した。映画『スターウォーズ』に出てくる光線銃もレールガンと似た原理だ。

◇「変則軌道ミサイル迎撃にはレールガンが必要」

中国、北朝鮮、ロシアが変則軌道の極超音速ミサイル開発を本格化し日本は2015年からレールガン開発に関心を見せてきた。変則軌道超音速ミサイルは速度が速い上に経路が予測しにくく、既存の迎撃体制では限界があるという判断からレールガンの必要性が台頭したと日経は伝えた。

防衛省は実用化水準のレールガン試作機製作費用として2022年度予算に65億円を反映した。2020年代後半までのレールガン実戦配備を目標とし、2030年までに既存の迎撃ミサイルのほかにレールガンと長射程ミサイルをともに運用する体制を構築するという計画だ。

◇米国は昨年に開発中断

レールガンは米国をはじめとしてさまざまな国が開発を試みたが、まだ実戦配備された事例はない。米国は2005年に正式にレールガン開発プロジェクトを始め、昨年まで約5億ドルの予算を投じたが利益にならないという判断により開発を暫定中断した。

レールガンは瞬間的に高い電流を発生させなければならず大量の電力が必要だ。毎日新聞によるとレールガン発射には日本の7000世帯余りが年間に使う電力量に相当する25メガワットの電力が使われが、これをどのように確保するかが大きな課題だ。

また、レールガン実用化に向けては電気を通しやすく頑丈な金属素材の調達が必須だ。日本は自国の素材産業が競争力を備えているという点からレールガン実用化で優位に立てるものと判断していると日経は伝えた。



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