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【社説】「科学防疫」で信頼勝ち取った台湾を見習うべき=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)のオミクロン株まで世界に急速に拡大しているところだが、台湾は今月22日、地域感染者と死亡者が共に0人を記録した。台湾の5月第3週目の感染者(3390人)は韓国(4360人)とほとんど大差なかったが、最近の両国状況は両極端だ。「台湾の奇跡」の秘訣は先制措置、迅速対応、透明な情報公開、スマート防疫、政府と民間資源を統合した共同防疫、民主的ガバナンスなど6つ挙げられる。

何よりも政府に対する国民の信頼に基づいた自律防疫のおかげという評価を受けている。情報通信技術(ICT)を最大限活用して飛沫伝播を先制的に遮断した。例えばすべての入国者に「7+7+7(施設隔離7日、在宅隔離7日、自律観察7日)義務化措置」を忠実に履行した。強制封鎖がなくても国民の自発的な参加を誘導した蔡英文総統政府の疎通能力が光った。

隣国の日本も韓国のK防疫を圧倒している。感染者と死亡者が大きく落ちた。人口の違いを考慮すると韓国のほうが日本に比べてコロナ状況が数十倍以上悪い。それでも日本政府は謙虚で慎重な姿勢を堅持している。


反面、今の韓国状況はどうなのか。K防疫を自画自賛した大統領が「後退はない」とウィズコロナ(日常回復)に執着して感染者が急増し、死亡者も続出している。「感染者1万人状況まで備えた」と言いながらも重症患者用の病床が不足し、感染以降20日以上経てば重症患者でも病室を空けなければならない。コロナに感染した臨月の妊婦が病床の配当を受けることができずに救急車の中で出産するというあきれる出来事も起きた。

22日、自営業者はソウル光化門(クァンファムン)の路上に集まって政府を糾弾した。彼らの絶叫に耳を傾けると、政府の非科学的な防疫に対する不満・怒り・不信にあふれていた。彼らが防疫を守って生業に集中できるようにする答はすでに出ている。政府がまともに実践しなかっただけだ。科学防疫が答えだ。

疾病管理庁は国民と自営業者に責任を転嫁する取り締まりと、処罰中心の行政御都合主義から脱却しなければならない。例えば飲食店・カフェなど大衆利用施設の場合、画一的な人員制限は非科学的だ。防疫当局は集まりを4人に制限している。だが、5人からは感染するという根拠が不明確なので自営業者が心から従うことができない。4人を超えても十分に距離をおいて分けて座るか、換気を常時しているなら感染を減らす方法があるのではないか。

自営業者を潜在的防疫違反者として烙印を押す政府の態度から変えなければならない。感染者が出てくれば誰よりも先に営業に打撃を受ける自営業者が最大限自律的な防疫に率先できるように信じて誘導する賢明なアプローチ法が必要だ。台湾の経験のように、政治防疫の誘惑を排除し、徹底して科学防疫に返ってこそ、我々も今の危機を克服することができるはずだ。



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