韓国の孔魯明(コン・ノミョン)当時外務部次官補(左)が1983年5月、中国民航機韓国着陸事件を解決し、中国側交渉団の沈図代表と合意文書を交換している。[写真 孔魯明]
筆者が孔魯明に対して持っている印象は温和な性格と相手の話を傾聴する真摯な姿勢、幅と深さを兼ね備えた知識などだ。ところが彼は優しさだけでなく、交渉家や戦略家としての必須の徳性である断固さと剛気も持ち合わせていて、外交現場で発揮していた点をこの本を通じて改めて感じることになった。そのうちいくつかの部分を要約すると次のようになる。
【コラム】その時その時代、韓国にも外交があった(2)
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