最近の物価上昇の勢いが、庶民が直接肌で感じる食品価格とエネルギー価格に集中したことがわかった。キムチチゲ定食の平均価格は今年初めて7000ウォンを超えた。韓国政府はこれらの物価上昇は一時的と判断しているが、専門家は年末になるほど物価上昇はさらに拡大すると懸念する。
統計庁と経済協力開発機構(OECD)は5日、7~9月期の韓国の食品と非酒類飲料の物価が前年より5.0%上がったと明らかにした。これはOECD加盟38カ国で5番目に高い。
7~9月期に韓国より飲食品関連物価上昇率が高い国はトルコ(27.6%)、コロンビア(11.2%)、オーストラリア(10.6%)、メキシコ(8.0%)だけだった。OECD加盟国でない国まで含めば8番目に高い。
7-9月期の全物価上昇率2.6%は2012年1-3月期の3.0%から9年ぶりの上昇幅となった。ただし7-9月期の全消費者物価はOECD加盟国のうちベルギーと同じ23位にとどまった。韓国だけでなく物価上昇が他の国でも大きかったためだ。だが食品の上昇傾向が相対的に目立っていた。
◇庶民はどうする…チャジャンミョン4%上がりLPGも7年来の高値
特に食料品・非酒類飲料物価は昨年1-3月期の1.7%から7四半期連続の上昇だ。
7-9月期の食品物価上昇は政府の災害支援金と秋夕(チュソク)の名節効果が重なり現れた。この期間に卵が51.6%、ナシが45.2%、リンゴが34.6%、ニンニクが28.1%、柿が27.6%のように祭壇に上げる農産物価格の上昇が目立った。特に7-9月期の果実価格は1年前より18.1%上昇した。豚肉が12.4%、鶏肉が7.9%、国産牛肉が7.7%、輸入牛肉が7.3%など畜産物価格も全体で12.7%の大幅な上昇となった。
冬季の暖房需要が大きくなり庶民の燃料と呼ばれる液化石油ガス(LPG)価格も上がり油類税引き下げ措置以前の水準に戻った。LPG輸入会社であるSKガスとE1はLPG供給価格を先月1キログラム当たり165ウォン上げたのに続き、今月は追加で88ウォン引き上げた。先月12日に政府の油類税引き下げ措置によりLPG価格は1キログラム当たり69.6ウォン下がった。だが1カ月間でさらに88ウォン上がり油類税引き下げ前の価格より高まった。2014年から7年ぶりの高値だ。
この影響で家庭用・商業用プロパン供給価格は1キログラム当たり1397.80~1399.40ウォン、産業用は1404.40~1405.90ウォンに上がった。車両用燃料として使うブタンも1720.40~1721.40ウォン水準を記録した。
庶民の外食価格も上昇している。5日に韓国消費者院を通じて確認した10月基準のソウルのキムチチゲ定食の価格は7077ウォンだ。1年前の6731ウォンより5.1%上がった。9月にキムチチゲ価格が初めて7000ウォンを超えた。2014年の初めての調査の時には5000ウォン台だった。
キムチチゲのほかにも冷めん、ビビンバ、サムギョプサル、チャジャンミョン、サムゲタン、カルグクス、のり巻きの8品目が消費者院の選定した代表的外食品目だ。昨年と比較するとサムゲタンを除いた7品目の価格が2%以上上がった。特に冷めんの場合、10月に入りまた価格が上がった。ソウル地域の冷めん価格は昨年10月の9000ウォンから今年は9654ウォンまで上がり上昇率は7.3%に達した。
韓国政府は農畜水産物とエネルギーを中心にした物価上昇率は一時的とみている。洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相兼企画財政部長官は6月2日に自身のフェイスブックで「農畜水産物、石油類などの一時的供給衝撃で物価が上昇したもの最近の物価上昇を主導したベース効果と一時的供給衝撃などは下半期になるほど次第に解消されるものとみられる」とした。
だが最近物価は3%台とむしろ上昇を拡大している。10月の全消費者物価上昇率が3.2%と9年9カ月ぶりに3%を超えたのに続き、先月の物価は3.7%上昇した。2011年12月の4.2%以降で最も高い上昇率だった。特に石油類(35.5%)と農畜水産物(7.6%)が価格上昇を主導した。先月の外食物価は3.9%上がり、全消費者物価より速い上昇を記録した。
最近物価上昇を主導した農畜水産物とエネルギー価格は年末にさらに上がる可能性が大きい。10月に前年比0.2%と上昇率が鈍化した農畜水産物価格は先月7.6%と再び大幅に上昇した。昨年の作況が振るわなかった果実類と穀物が高い価格を維持する状況で、最近の冷え込みで野菜類価格まで上昇したためだ。実際に先月のキュウリ価格は1年前より99.0%、サンチュは72.0%高くなった。
延世(ヨンセ)大学経済学科の成太胤(ソン・テユン)教授は「今年初めに食料品を中心に上がった物価が最近のエネルギー価格上昇と重なり、それこそ全方向的に拡散している。高い流動性とサプライチェーン混乱、そして冬季の需要増加で物価上昇が一時的ではなく持続して大きくなるかもしれない」と懸念する。
統計庁と経済協力開発機構(OECD)は5日、7~9月期の韓国の食品と非酒類飲料の物価が前年より5.0%上がったと明らかにした。これはOECD加盟38カ国で5番目に高い。
7~9月期に韓国より飲食品関連物価上昇率が高い国はトルコ(27.6%)、コロンビア(11.2%)、オーストラリア(10.6%)、メキシコ(8.0%)だけだった。OECD加盟国でない国まで含めば8番目に高い。
7-9月期の全物価上昇率2.6%は2012年1-3月期の3.0%から9年ぶりの上昇幅となった。ただし7-9月期の全消費者物価はOECD加盟国のうちベルギーと同じ23位にとどまった。韓国だけでなく物価上昇が他の国でも大きかったためだ。だが食品の上昇傾向が相対的に目立っていた。
◇庶民はどうする…チャジャンミョン4%上がりLPGも7年来の高値
特に食料品・非酒類飲料物価は昨年1-3月期の1.7%から7四半期連続の上昇だ。
7-9月期の食品物価上昇は政府の災害支援金と秋夕(チュソク)の名節効果が重なり現れた。この期間に卵が51.6%、ナシが45.2%、リンゴが34.6%、ニンニクが28.1%、柿が27.6%のように祭壇に上げる農産物価格の上昇が目立った。特に7-9月期の果実価格は1年前より18.1%上昇した。豚肉が12.4%、鶏肉が7.9%、国産牛肉が7.7%、輸入牛肉が7.3%など畜産物価格も全体で12.7%の大幅な上昇となった。
冬季の暖房需要が大きくなり庶民の燃料と呼ばれる液化石油ガス(LPG)価格も上がり油類税引き下げ措置以前の水準に戻った。LPG輸入会社であるSKガスとE1はLPG供給価格を先月1キログラム当たり165ウォン上げたのに続き、今月は追加で88ウォン引き上げた。先月12日に政府の油類税引き下げ措置によりLPG価格は1キログラム当たり69.6ウォン下がった。だが1カ月間でさらに88ウォン上がり油類税引き下げ前の価格より高まった。2014年から7年ぶりの高値だ。
この影響で家庭用・商業用プロパン供給価格は1キログラム当たり1397.80~1399.40ウォン、産業用は1404.40~1405.90ウォンに上がった。車両用燃料として使うブタンも1720.40~1721.40ウォン水準を記録した。
庶民の外食価格も上昇している。5日に韓国消費者院を通じて確認した10月基準のソウルのキムチチゲ定食の価格は7077ウォンだ。1年前の6731ウォンより5.1%上がった。9月にキムチチゲ価格が初めて7000ウォンを超えた。2014年の初めての調査の時には5000ウォン台だった。
キムチチゲのほかにも冷めん、ビビンバ、サムギョプサル、チャジャンミョン、サムゲタン、カルグクス、のり巻きの8品目が消費者院の選定した代表的外食品目だ。昨年と比較するとサムゲタンを除いた7品目の価格が2%以上上がった。特に冷めんの場合、10月に入りまた価格が上がった。ソウル地域の冷めん価格は昨年10月の9000ウォンから今年は9654ウォンまで上がり上昇率は7.3%に達した。
韓国政府は農畜水産物とエネルギーを中心にした物価上昇率は一時的とみている。洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相兼企画財政部長官は6月2日に自身のフェイスブックで「農畜水産物、石油類などの一時的供給衝撃で物価が上昇したもの最近の物価上昇を主導したベース効果と一時的供給衝撃などは下半期になるほど次第に解消されるものとみられる」とした。
だが最近物価は3%台とむしろ上昇を拡大している。10月の全消費者物価上昇率が3.2%と9年9カ月ぶりに3%を超えたのに続き、先月の物価は3.7%上昇した。2011年12月の4.2%以降で最も高い上昇率だった。特に石油類(35.5%)と農畜水産物(7.6%)が価格上昇を主導した。先月の外食物価は3.9%上がり、全消費者物価より速い上昇を記録した。
最近物価上昇を主導した農畜水産物とエネルギー価格は年末にさらに上がる可能性が大きい。10月に前年比0.2%と上昇率が鈍化した農畜水産物価格は先月7.6%と再び大幅に上昇した。昨年の作況が振るわなかった果実類と穀物が高い価格を維持する状況で、最近の冷え込みで野菜類価格まで上昇したためだ。実際に先月のキュウリ価格は1年前より99.0%、サンチュは72.0%高くなった。
延世(ヨンセ)大学経済学科の成太胤(ソン・テユン)教授は「今年初めに食料品を中心に上がった物価が最近のエネルギー価格上昇と重なり、それこそ全方向的に拡散している。高い流動性とサプライチェーン混乱、そして冬季の需要増加で物価上昇が一時的ではなく持続して大きくなるかもしれない」と懸念する。
この記事を読んで…