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「韓日中協力」を突然持ち出した中国の北核代表

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
中国の劉暁明・朝鮮半島事務特別代表が韓日中3カ国の協力を強調するメッセージを出した。最近の北京オリンピック(五輪)ボイコットの動きに近隣諸国であり米国の同盟である韓国と日本が加わるのを防ぐ一方、韓日米3カ国の協力を強調する米国に対抗する狙いがあるとみられる。

◆中国代表「中韓日は緊密な隣国でパートナー」

劉代表は24日、ツイッターで「中韓日は緊密な隣国でありパートナー」とし「3カ国の協力は各国の共通した利益に符合し、北東アジアの平和、安定、繁栄を促進する」と明らかにした。続いて「中国は3カ国協力を非常に重要視している」と強調した。


劉代表のこの日のコメントは、韓日中間に特別な外交的行事がない中で突然出てきたという点で、その背景に関心が集まっている。特に3カ国の協力は劉代表の本来の業務でもない。劉代表は北朝鮮駐在大使を務めた人物で、2年近く空席だった朝鮮半島事務特別代表に4月に任命された。北朝鮮核問題交渉の中国側首席代表を担う席だ。

◆五輪ボイコットの流れを防ぐ?

劉代表のこの日のコメントに関連し、北京五輪ボイコットの動きを意識したものではという分析もある。最近、米国を中心に欧州などで来年2月の北京五輪に対する外交的ボイコットの雰囲気が形成され、中国は全方向からこれを阻止している。

外交的ボイコットとは、選手団は参加するが、開会・閉会式に政府代表団は派遣しないというものだ。バイデン米大統領は18日(現地時間)、カナダのトルドー首相との会談を控え、北京五輪の外交的ボイコットについて「検討している」と述べた。

中国は「五輪を政治化するな」とし、参加代表団との交渉に総力を挙げている。中国外務省の趙立堅報道官は23日の定例記者会見で、ロシアのプーチン大統領が北京五輪の開会式に出席すると伝えながら対抗した。

こうした中で劉代表が韓日中協力を強調したのも似た脈絡と考えられる。ケイ海明・駐韓中国大使も22日、YTNに出演し、「(五輪を)政治化してはいけない。五輪は全世界で神聖なものだ」と述べるなど、韓国国民を対象に五輪ボイコットは正しくないと強調した。

◆韓日米の離間を狙う?

中国が韓日中協力を強調するもう一つの背景として、韓日米の連携が最近緩んだという判断が挙げられる。17日(現地時間)に米ワシントンで予定されていた韓日米外務次官の共同記者会見は、前日の金昌龍(キム・チャンリョン)警察庁長官の独島(ドクト、日本名・竹島)訪問を問題にした日本の抗議で実現しなかった。その後、3カ国の関係に亀裂が生じたという懸念が提起されている。

中国は2日後の19日、ロシアと共に軍用機を送ってKADIZ(韓国防空識別圏)に無断進入した。中露のKAIDZ侵犯は韓日米の安全保障協力に対応する性格が強い。米中対立の局面で韓日米協力が中国牽制の核心に進化するのを警戒する中国が、韓日米の協力に隙が見えると、突然、韓日中の協力強化を持ち出した、という分析が出る理由だ。

◆韓日中首脳会議は見送りか

ただ、2008年から韓日中が順に議長国を担当して開催されてきた3カ国首脳会議は、昨年に続いて今年も新型コロナの影響と韓日関係悪化などで開催されない見通しだ。共同通信は20日、「日中韓首脳会談は日韓の歴史問題と米中間の対立などで昨年に続いて今年も見送られるのが確実な情勢」と報じた。

韓国政府は「まだ決まっていない」という立場だが、準備時間を考慮すると年内の開催は難しいという見方が多い。



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