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韓国外交部次官「韓中が良い関係と悪い関係どちらが良いのか」…米国が回答

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
外交部の崔鍾建(チェ・ジョンゴン)第1次官が最近、韓中関係が良いのと悪いのとどちらが米国に肯定的だろうかと発言したことに対し、米国務省が「中国に(韓米が)ともに対応すべき」と明らかにした。対中牽制に同盟がともに出るべきという米バイデン政権の立場が再び明確にあらわれたものと分析される。

◇米国「中国の野心と権威主義に対応すべき」

崔次官は訪米中の15日、ワシントンで韓国国際交流財団と戦略国際問題研究所(CSIS)が共同主催した韓米戦略フォーラムで、「韓中が悪い関係であるのと良い関係であるのとどちらが米国に利益なのか」という質問を投げかけた。崔次官はこの質問と関連し、必ず返答を聞ききたいと問うものではなく、「修辞的質問」ともした。


続けて「私には明確な答がなく、最近そうした悩みがある」と話した。明確には考えを示さなかったが、直前の発言では経済的利益などを挙げて韓国が中国を重視するほかない理由を長く説明したことから、事実上「韓国が中国とうまくやることが米国にも良いかもしれない」という趣旨で話したものと解釈できる発言だった。

こうした崔次官の「修辞的質問」に米国務省報道官室関係者は「米国の指導者は権威主義が次第に拡大することにより到来する新しい(脅威の)瞬間に対応しなければならない」とし、対応すべき対象として「ここには米国と競争しようとする中国の大きくなる野心も含まれる」と指摘したと米政府系ラジオのボイス・オブ・アメリカ(VOA)が23日に報道した。

崔次官の質問に答える意向があるかと尋ねると国務省関係者は「われわれは感染症から気候変動、核拡散問題までますます深刻化し新しい瞬間を迎えている21世紀のグローバル脅威に対応しなければならない。米国1人ではできない。各国がともに協力してこそ解決できる」としてこのように話したということだ。

中国の権威主義体制を「各国が連合しともに対抗しなければならない徐々に大きくなる脅威」と定義したもので、これは韓米同盟の対中牽制の役割に対する期待感を直接的に示したとみることができる。通常、韓国高位当局者の発言に対して問う場合、米政府は「韓国政府に問い合わせてほしい」として即答を避けたりするが、こうした直接的な立場を明らかにしたこと自体が異例だ。

この日公開された米国務省関係者の答弁には韓米同盟の特殊性と国防、経済、技術、外交分野で両国の「堅固で持続的な関係」を高く評価する内容も含まれた。VOAは「米国務省が、崔次官が韓中間の密接な関係を強調したことに対し、韓米関係はこれを上回る価値同盟という事実を想起させたもの」と評価した。

◇「中国は戦略的パートナー」と規定すると「韓米同盟」強調

こうした国務省の反応は、このフォーラムで崔次官が中国を「戦略的パートナー」と規定して韓中関係を強化すべき必要性を力説したのと無関係ではないと指摘される。

崔次官は「韓中間の貿易規模が相当で、韓国は対中貿易で黒字を享受している。韓国が(韓中貿易で)稼ぐ大きな金額を無視することはできない」として中国を重視しなければならない理由を力説した。

これに対し当時同じフォーラムに参加したシュライバー前国防次官補は崔次官の発言に対し「興味深い」として中国の脅威をまともに対応しない点を遠回しに批判した。

シュライバー前次官補はこの日「(崔次官は)演説中に、われわれが適応し、進化し、今後しなければならない多くのことについて話したが、中国を省いた。中国による挑戦を必ず議論しなければならない」と指摘した。中国が提供する利益にだけ集中するような崔次官の発言に懸念を示したのと同様だ。



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