全国民の77.4%が新型コロナワクチンの接種を完了する間に忘れられたワクチンがある。相対的に安全性が高く冷蔵状態で保管・流通が可能だとして下半期の主力ワクチンと考えられていたノババックス 製ワクチンだ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が年初に自らノババックス代表とオンライン会議を開き、導入に注力したワクチンでもある。
保健当局が明らかにした計画なら、ノババックスは年末までに4000万回分が入ることになっているが、まだ話はない。疾病管理庁によると、11日現在までCOVAX(251万6000回分)と直接契約したファイザー(4882万5000回分)、モデルナ(2031万2000回分)、ヤンセン(291万5000回分)、アストラゼネカ(2000万回分)のワクチンなど計9457万回分のワクチンが導入された。ノババックスの実績は全くない。
文大統領は4月の特別防疫点検会議で「今月(4月)からノババックス製ワクチンの国内生産が始まり、上半期のワクチン生産に必要な原・副資材も確保した」とし「6月から完成品が発売され、7-9月期に2000万回分がわが国の国民のために供給される予定」と述べた。また、当局は上半期にノババックス、ヤンセン、モデルナを合わせて271万回分が入ってくると伝えたが、これもいつの間にかなかったことになった。
ノババックスのワクチンはいつ接種できるのか。現在のところ今年は難しく来年に入ってからと予想される。ひとまず年末に米食品医薬品局(FDA)緊急使用承認を受けるとみられる。FDA申請は当初、上半期に予定されていたが、7-9月期に、さらに10-12月期に延期された。先月、米国のあるメディアはノババックスが米保健当局の製造品質基準を満たせず承認が遅れているという疑惑を報道した。
しかしアーク最高経営責任者(CEO)は5日、CNNの電話インタビューで、FDAに近く緊急使用承認のための資料を提出するとし、承認が出れば1億回分のワクチンが出荷されると述べた。
これに先立ちインドネシアでは2日、世界で初めてノババックス製ワクチンが使用承認を受けた。「コボバックス」という製品名で販売される予定だ。CNNによると、現在、世界保健機関(WHO)と英国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、欧州連合(EU)、インド、フィリピンなどにも緊急使用を申請した状態だ。韓国許可当局はひとまず申請があれば速やかに検討するという立場だが、来年から実際の接種に使用されるとみられる。
食品医薬品安全処の関係者は「事前検討はしているが、通常この段階で必要資料10件のうち8、9件が検討されているなら、ノババックスの場合はまだそれだけの資料が入っていないと理解している」とし「米国に資料を提出する時には我々にも出してほしいという話はしているが、その時期がいつになるかは分からない」と話した。この関係者は「両社間の契約事項に基づきSKバイオサイエンスが許可権を持つため承認を申請することも可能で、ノババックスが直接申請することもできる」とし「申請が入ってくれば遅らせる理由はない」と述べた。
SKバイオサイエンスはノババックス製ワクチンの委託開発生産をする。これに先立ちノババックスは6月に発表した臨床試験結果で有症状感染を遮断する効果が90.4%と明らかにした。
ノババックス製ワクチンはファイザーやモデルナなどのmRNA(メッセンジャーリボ核酸)方式とは違い、従来のB型肝炎、子宮頸がんワクチンと同じ伝統的な組換えタンパクワクチンとして開発され、安全性が相対的に高いという評価を受ける。冷蔵庫水準の温度で保管が可能だ。
アストラゼネカやヤンセンなどウイルスベクターワクチンによる血栓症や、mRNAの心筋炎・心膜炎などの副作用から相対的に自由だという理由でノババックスのワクチンを待つ未接種者もいる。
あるインターネットコミュニティーでは「未接種者はノババックスのワクチンが入ってくれば接種するのか」と題した書き込みに、「ノババックスだけを待つ」「B型肝炎と同じ方式だが、B型肝炎は妊婦も接種できるほど安全だ。接種するならノババックス」などのコメントが付いた。ある未接種者は「WHOの承認さえ出れば次々と(他国にも)申請するようだ」とし「あと数カ月間だけ気をつけながらマスクを着用してよく手を洗い、ノババックスが入ってくれば接種する」と話した。
海外でもノババックスが未接種者の接種を増やすワクチンになるという期待が出ている。ボストン大学の伝染病専門家デビッドソン・ハマー博士は「伝統的な方式なので(接種を)ためらう人を安心させるだろう」と述べた。カナダのウイルス学者アンジェラ・ラスムセン氏も最近、ツイッターに「接種していない人たちはmRNAやウイルスベクターでない伝統的なワクチンなら接種を考えると話している」というコメントを載せた。
保健当局が明らかにした計画なら、ノババックスは年末までに4000万回分が入ることになっているが、まだ話はない。疾病管理庁によると、11日現在までCOVAX(251万6000回分)と直接契約したファイザー(4882万5000回分)、モデルナ(2031万2000回分)、ヤンセン(291万5000回分)、アストラゼネカ(2000万回分)のワクチンなど計9457万回分のワクチンが導入された。ノババックスの実績は全くない。
文大統領は4月の特別防疫点検会議で「今月(4月)からノババックス製ワクチンの国内生産が始まり、上半期のワクチン生産に必要な原・副資材も確保した」とし「6月から完成品が発売され、7-9月期に2000万回分がわが国の国民のために供給される予定」と述べた。また、当局は上半期にノババックス、ヤンセン、モデルナを合わせて271万回分が入ってくると伝えたが、これもいつの間にかなかったことになった。
ノババックスのワクチンはいつ接種できるのか。現在のところ今年は難しく来年に入ってからと予想される。ひとまず年末に米食品医薬品局(FDA)緊急使用承認を受けるとみられる。FDA申請は当初、上半期に予定されていたが、7-9月期に、さらに10-12月期に延期された。先月、米国のあるメディアはノババックスが米保健当局の製造品質基準を満たせず承認が遅れているという疑惑を報道した。
しかしアーク最高経営責任者(CEO)は5日、CNNの電話インタビューで、FDAに近く緊急使用承認のための資料を提出するとし、承認が出れば1億回分のワクチンが出荷されると述べた。
これに先立ちインドネシアでは2日、世界で初めてノババックス製ワクチンが使用承認を受けた。「コボバックス」という製品名で販売される予定だ。CNNによると、現在、世界保健機関(WHO)と英国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、欧州連合(EU)、インド、フィリピンなどにも緊急使用を申請した状態だ。韓国許可当局はひとまず申請があれば速やかに検討するという立場だが、来年から実際の接種に使用されるとみられる。
食品医薬品安全処の関係者は「事前検討はしているが、通常この段階で必要資料10件のうち8、9件が検討されているなら、ノババックスの場合はまだそれだけの資料が入っていないと理解している」とし「米国に資料を提出する時には我々にも出してほしいという話はしているが、その時期がいつになるかは分からない」と話した。この関係者は「両社間の契約事項に基づきSKバイオサイエンスが許可権を持つため承認を申請することも可能で、ノババックスが直接申請することもできる」とし「申請が入ってくれば遅らせる理由はない」と述べた。
SKバイオサイエンスはノババックス製ワクチンの委託開発生産をする。これに先立ちノババックスは6月に発表した臨床試験結果で有症状感染を遮断する効果が90.4%と明らかにした。
ノババックス製ワクチンはファイザーやモデルナなどのmRNA(メッセンジャーリボ核酸)方式とは違い、従来のB型肝炎、子宮頸がんワクチンと同じ伝統的な組換えタンパクワクチンとして開発され、安全性が相対的に高いという評価を受ける。冷蔵庫水準の温度で保管が可能だ。
アストラゼネカやヤンセンなどウイルスベクターワクチンによる血栓症や、mRNAの心筋炎・心膜炎などの副作用から相対的に自由だという理由でノババックスのワクチンを待つ未接種者もいる。
あるインターネットコミュニティーでは「未接種者はノババックスのワクチンが入ってくれば接種するのか」と題した書き込みに、「ノババックスだけを待つ」「B型肝炎と同じ方式だが、B型肝炎は妊婦も接種できるほど安全だ。接種するならノババックス」などのコメントが付いた。ある未接種者は「WHOの承認さえ出れば次々と(他国にも)申請するようだ」とし「あと数カ月間だけ気をつけながらマスクを着用してよく手を洗い、ノババックスが入ってくれば接種する」と話した。
海外でもノババックスが未接種者の接種を増やすワクチンになるという期待が出ている。ボストン大学の伝染病専門家デビッドソン・ハマー博士は「伝統的な方式なので(接種を)ためらう人を安心させるだろう」と述べた。カナダのウイルス学者アンジェラ・ラスムセン氏も最近、ツイッターに「接種していない人たちはmRNAやウイルスベクターでない伝統的なワクチンなら接種を考えると話している」というコメントを載せた。
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