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日本の総選挙、本当の勝者は強硬右翼「日本維新の会」…第3党に躍進

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
先月31日に行われた日本の総選挙の勝者はどちら側だろうか。

日本のメディアは「真の勝者は日本維新の会」と指摘した。テレビ朝日など日本の放送局の出口調査によると、日本維新の会は40議席前後を占めると予想された。現在の11議席から4倍ほどに増えた数字だ。衆議院で単独で法案発議が可能になる21議席以上を確保した。連立与党の公明党を抜き自民党と立憲民主党に続く第3党に躍進した。今後展開する防衛政策と改憲議論でもキャスティングボートを握る見通しだ。

日本維新の会はもともと大阪地方を中心にした地域政党だ。2010年に大阪維新の会を作った橋下徹元大阪市長が群小野党と合従連衡を繰り返した末に生まれた政党だ。2013年の「慰安婦は必要だった」という発言で物議を醸した橋下氏の性向のように強硬政策が多い。岸田政権になってからは「自民党に対抗することは対抗する。われわれは『改革保守』だ」として「差別的協力」を主張してはいるが、これをそのまま信じる人は多くない。ひとまず構成員の性向は自民党より強硬だ。


読売新聞が最近総選挙出馬候補者全員を対象にアンケート調査を実施した結果、「危険感知時は敵のミサイル基地を先制的に自衛隊が破壊することできる敵基地攻撃能力保有に賛成するか」という質問に日本維新の会候補の93%が「賛成する」と答えた。自民党候補の賛成の割合の77%を大きく上回った。防衛費増額に賛成した割合(89%)も同様だった。自民党としては「平和主義」を掲げる連立与党の公明党とあえて組まなくても日本維新の会と組む「オプション」ができた。

日本メディアは日本維新の会の跳躍を主導した人物として吉村洋文副代表を挙げている。大阪生まれで九州大学法学部を出た弁護士出身の彼はいわゆる「橋下キッズ」だ。2011年に橋下氏率いる大阪維新の会で大阪市議会議員選挙に出て当選した。その後衆議院で当選し中央政界に進出した彼は、2015年に大阪市長、2019年に大阪府知事に選出され知名度を高めた。小泉元首相の二男小泉進次郎氏に劣らない鮮明な容貌に耳にすっと入ってくる演説の実力まで備えているとの評価を受ける。インターネットではヒョンビンに似ているという話が話題になった。

吉村氏が日本の政界の次世代スターとなった契機は新型コロナの感染拡大初期である昨年3月。当時の安倍内閣が作った「大阪府と兵庫県の最悪の感染シナリオ」を電撃公開してだ。安倍首相は対外秘を要請したが吉村氏は「こうした重要なことを隠しておくことはできない」としてツイッターに公開した。その上で大阪市民に移動自粛を呼び掛けるなど国レベルの対策とは別個に大阪独自の防疫基準をまとめ発表した。良好だった安倍首相との関係はこじれたが吉村氏個人の支持率は大きく上昇した。

日本メディアでは、吉村氏は今回の衆議院選挙には出馬しなかったが大阪府知事退任後にいつかは衆議院に再び進出し、首相の座を狙うだろうという観測も出ている。幼稚園から大学までの無償教育、首相直選制、政府組織縮小が彼の主要所信だ。



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