6月17日、国会本庁前の階段で「南北共同宣言国会批准同意および終戦宣言平和協定を求める記者会見」が開かれている。 オ・ジョンテク記者
政府は文大統領の就任から3年半の間、終戦宣言を推進したが、いかなる成果もなかった。こうした中、文大統領が9月の国連総会演説で終戦宣言に言及し、また拍車を加えている。青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)の徐薫(ソ・フン)国家安保室長は12日、ワシントンを訪問し、サリバン補佐官に韓国政府の終戦宣言構想を具体的に説明したという。魯圭悳(ノ・ギュドク)韓半島平和交渉本部長も16日、ワシントンを訪問し、「米政府関係者と終戦宣言に関する協議があるだろう」と話した。今週は鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官がロシア外相に終戦宣言への協調を求めている。しかし米国がまだ終戦宣言をする状況でないという点を明確にしたことで、政府の構想に支障が避けられなくなった。
文大統領の終戦宣言推進は希望に満ちたものだが、現実に代入すれば浮いた雲に近い。政府は終戦宣言は北朝鮮非核化措置の入口と同じで、いざという時には宣言を取り消せばよいという。しかし一度合意した終戦宣言を取り消すことができるのか。しかも北朝鮮は核武装を強化し、ミサイルを次々と発射している。北朝鮮は核とミサイルで韓国を脅かさないというが、北朝鮮の言葉をそのまま信じる人がどこにいるだろうか。