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娘3人のシングルマザーからファーストレディに…韓国系ユミ・ホーガン氏の奇跡(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ラリー・ホーガン米メリーランド州知事の家族 [ユミ・ホーガン氏提供]

2018年には再選を果たした。同年の選挙で全国的に共和党は大敗したが、ホーガン候補は10%以上の差で勝利した。共和党の州知事が再選に成功したのは州の歴史234年間で2度目だった。メリーランド州は最大2選まで認めているため、ホーガン夫妻は来年末には官邸を離れることになる。

ブルーステートで成功した共和党政治家という「ブランド」は政治の両極化が激しい米国では貴重な資産だ。ホーガン州知事は在任期間中、高い人気を維持し、今年2月の調査では支持率が65%だった。

トランプ前大統領を公開的に批判してきたホーガン知事は2024年の大統領選挙の候補にも挙がっている。トランプ前大統領が再出馬するかどうかが変数だが、ホーガン知事が出馬する可能性もある。


最近はバージニア州やジョージア州など共和党が劣勢な競合州の州知事選の遊説支援演説をするなど、全国的な知名度を高める活動をしていると、政治専門メディアのポリティコは伝えた。

当選する場合、ホワイトハウスに初の韓国系ファーストレディーが誕生することになる。ユミ氏は夫が大統領選出馬を相談すれば「常に謙虚に初心を忘れてはいけないと助言したい」とし「州知事選に初めて出馬した当時のように最善を尽くしてサポートする」と話した。

民主党が強い州で再選に成功した秘訣を尋ねると、ユミ氏は「メリーランドは共和党が20%にしかならないブルーステートなので、相当な努力が必要だった」とし「民主党員を長官に置くなど官僚を幅広く起用し、民主党と共和党を問わず住民が望む合理的な政策を公約した」と説明した。

家庭内の「民主化」も影響を与えている。ユミ氏は「次女と婿は共和党員だが、長女夫婦と三女夫婦はともに民主党員」と紹介した。父が共和党の政治家だからといって娘にも共和党を強要することはなかった。

「選挙で父親に投票しろと話すこともできない。ただ、信じている(笑)。私たちも食事のテーブルで政治の話をする。しかしお互い批判したり論争したりはしない。夫はほとんどコメディアンのようで、冗談を言って済ませながらも、民主党員の娘たちが話す言葉に耳を傾けている」。

米国で暮らした年数が韓国で暮らした年数より倍ほど多いが、ユミ氏にとって英語は依然として課題だ。ファーストレディとして演説することもあり、住民と接することも多いが、英語の意思疎通で大変なこともあったという。「あの女は英語ができない」という声は人種差別に近かった。

7年間にわたり公式的な席に立っていると、滑らかに話せるようにはなった。ユミ氏は英語を習得する要領として「恐れずに話すのがよい。少々間違っても問題はない、私は米国人でもないのにという気持ちで堂々と話せばよい」と伝えた。

ユミ氏は昨年、庭にムクゲとツバキを植えた。官邸を離れても韓国人としてここで過ごした足跡を残し、誰かが韓国を思い出すことを望むと語った。


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