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【噴水台】犬肉ソング

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
朴智星(パク・チソン)がイングランドのプロサッカークラブ「マンチェスター・ユナイテッド(マンU)」でプレーしていた時期、ファンが好んで歌っていた応援歌がある。別名「犬肉ソング」だ。マンUのホームスタジアムであるオールド・トラッフォードで試合がある日になれば、この歌は間違いなく響き渡った。

「朴智星、君がどこにいようが/君たちの国では犬を食べるだろう/カウンシル・ハウス(低所得者向けの公営住宅)でネズミを取って食べるスカウズ(リバプールの田舎者)よりはましだ」。明らかに朴智星の応援歌なのに、歌詞の内容と展開が風変わりだ。「犬を食べるだろう」という表現も唐突だが、これがマンUのライバルチームであるリバプールをけなす素材として使われている。ユーモアと風刺というには許容可能水準を越えている感じだ。人種や地域で優劣をつけているためだ。いかに激しいスポーツでも差別と暴力を競争という名で美化したり正当化したりすることはできない。

現役時代、ファンの応援歌を黙々と受け入れてきた朴智星は最近犬肉ソングの中断を訴えた。朴智星はマンUクラブのポッドキャストに出演して「韓国人に対する人種的侮辱になり得る」とし「この歌を止めてほしい」と声を出した。実際、この歌は最近も歌われた。マンUファンは今年8月のアウェーゲームで当時ウルヴァーハンプトンに入団した黄喜燦(ファン・ヒチャン)に対してこの歌を歌った。マンUは朴智星の発言後、ホームページを通じて「彼の発言を全面的に支持する。ファンも彼の考えを尊重してほしい」とコメントを掲載した。

プレミアリーグの人種差別は過去だけの話ではない。現在プレミアリーグは人種差別に反対する意味で試合が始まるたびに全選手がひざまずく「ブラック・ライヴズ・マター(BLM)キャンペーン」を行っている。だが忘れそうになるころ、スタジアムの内外では人種差別事件が発生する。孫興民(ソン・フンミン、トッテナム)に対して「DVDでも売っていろ」といったようなアジア人を嘲笑する表現を使う過激ファンもいた。一部の選手は「意味がない」と言ってBLMキャンペーンへの参加を最初から拒否している。

このような状況で朴智星の所信発言は少なくない勇気が必要だったと思う。長年にわたって自分を応援してくれたファンに覚醒を促すことになるためだ。実際、彼は「ファンが(応援歌を)作ってくれたという事実は今も変わらず誇りに思っている」としつつも「韓国人が特定の部分に対して不快に思うかもしれない。欧州に進出した若い韓国選手にも申し訳なく感じている」と明らかにした。朴智星が見せた先輩の品格と勇気に拍手を送りたい。

チャン・ジュヨン/ナショナルチーム記者

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