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「イカゲームの緑色のジャージ、個性が抹殺された現代社会の個人を象徴」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ドラマ『イカゲーム』は27日、OTTコンテンツランキングサイト「FlixPatrol」集計の結果、76カ国Netflix(ネットフリックス)で多く見られたドラマ1位にランクインした。[写真 Netflix]

Netflix(ネットフリックス)オリジナルドラマ『イカゲーム』(監督ファン・ドンヒョク)が世界的な人気を呼んでいる。Netflixのテッド・サランドス共同CEO(最高経営責任者)が27日、『イカゲーム』の人気について「Netflixが現在までリリースしたすべての作品で最も大きな作品になる可能性もある」と述べたほどだ。サランドス氏はこの日、IT専門ジャーナリストのカラ・スウィッシャー氏との対談で「多くの国々で『イカゲーム』がNetflix『今日のトップ10』で1位を占めている。公開後9日が過ぎた現在の推移でみると、Netflixの非英語圏作のうち最も大きな作品になるものとみられる」と話した。コードカンファレンスはイーロン・マスク氏やリサ・スー氏、サティア・ナデラ氏らグローバル企業のリーダーが一堂に会して現時代の流れに対して討論を行う行事だ。

これに先立ち、Netflixのもう一人の共同CEOであるリード・ヘイスティングス氏(創立者)は別のやり方で『イカゲーム』のヒットに相乗りした。ゲームの中の登場人物が着ている緑色の運動服を着て自分が「457人目」のゲーム参加者だとして公式サイトに写真を載せた。このドラマブームの中核的な素材が団体運動服だからだ。登場人物がユニフォーム形態の団体服を着るのは、国内の劇場街興行1位映画『ボイス』(監督キム・ゴク、キム・ソン)も同じだ。

今月15日に公開され、ボックスオフィスのトップに君臨した『ボイス』では巨大ボイスフィッシング組織の中国本拠地コールセンターの職員は赤いジャンパーを着ている。『イカゲーム』では殺人サバイバルゲームの参加者456人と彼らを監視する「イルクン」がそれぞれ緑色の運動服とピンク色の保護服を着て対比を強く印象づけている。『イカゲーム』参加者の「ジャージ」と『ボイス』コールセンター職員の作業服には離脱者を簡単に把握できるように固有番号が大きく書かれている。登場人物たちが「一体のもの」に見えるようにする視覚的圧倒感を与え、視聴者あるいは観客もその服を着れば同じ立場に立つことになるかもしれないという想像力を刺激する。


特に『イカゲーム』参加者のジャージはすでにグローバルショッピングサイト「Amazon」で販売商品が登場するほど話題だ。『イカゲーム』の脚本・演出を手掛けたファン・ドンヒョク監督と『ボイス』のチェ・ウイヨン衣装監督に27日、各作品のユニフォーム秘話について聞いてみた。

「これほどの反応は予想していなかった。作品に出てくる小道具・衣装・歌・遊びにまで向けられる関心に驚き、感謝している」と話すファン監督は「参加者と進行要員はどちらも個性が出ない一つの群集のように見てほしかった」と話した。「私たちは個性が抹殺されていく競争社会に住んでいる。誰でも自分のアイデンティティや自我を奪われ、どこでも肩書ややっている仕事で呼ばれる。この団体服は個性が抹殺された現代社会の個人個人を象徴している」という説明だ。服を通じて主題が最もうまく表現された部分としては登場人物が「蟻の群れ」のように列をなして移動する場面を挙げた。


「イカゲームの緑色のジャージ、個性が抹殺された現代社会の個人を象徴」(2)

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