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文大統領、英首相に「軽空母」言及…「技術協力拡大に希望」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

8月31日午後、韓英海軍の連合訓練が実施された。写真は東海(トンヘ、日本名・日本海)南部の海上の英空母「クイーン・エリザベス」  [写真共同取材班]

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が20日(現地時間)、軽空母建造に関心を表した。

国連総会出席のため米ニューヨークを訪問中の文大統領はこの日、ジョンソン英首相との首脳会談で、軽空母事業に関連し「『クイーン・エリザベス』空母打撃群の訪韓が両国間の国防交流・協力強化に寄与した点を評価する。コロナ状況のため制限的に進行されたが、有益だったと考える」と述べた。

これは、ジョンソン首相の軽空母事業関連の発言に対する答弁で出てきた。文大統領は先月訪韓した英空母打撃群に言及した後、「現在進行中の両国海軍間の技術協力がさらに拡大する環境が形成されることを希望する」と話した。


軽空母の導入は文大統領の公約だ。政府は昨年、今年の予算に101億ウォン(約9億3400万円)の研究・開発費用を要請したが、野党の反対などで1億ウォンを除いた100億ウォンが削減された。軍当局は来年度予算案にまた軽空母関連費用72億ウォンを要請した。

軍当局は垂直離着陸戦闘機を運用する軽空母を2030年代初期までに実戦配備することを検討している。こうした状況で英国政府が先月31日に訪韓した空母「クイーン・エリザベス」(6万5000トン級)でF-35Bの垂直離着陸など試験飛行状況を韓国メディアに公開し、英国が韓国政府と構想している軽空母導入計画に積極的な意思を見せているという分析も出てきた。

大型原子力空母を主に運用する米国とは違い、英国は中型級(4万~7万トン級)以下のディーゼル基盤の空母を運用している。韓国は現在のところ原子力基盤の艦艇の製作が不可能であり、英国の空母はベンチマーキングの対象に挙がってきた。

またジョンソン首相は、米国・英国・オーストラリアが参加して中国を封鎖する概念の外交安保3カ国協議体「AUKUS(オーカス)」の創設に関連し、「AUKUSは域内でいかなる問題も起こさない」と強調した。これに対し文大統領は「(米英豪)3カ国パートナーシップのAUKUSが域内の平和と繁栄に寄与することを望む」と答えた。

しかし米国は最近、AUKUSの創設と共にオーストラリアに原子力潜水艦の開発と保有を支援することにした。米国が原子力潜水艦技術の移転を決めたのは1958年(英国)以来63年ぶり。このために外交関係者らは、原子力潜水艦を保有する中国を牽制するためのもう一つの同盟体という分析を出している。

ジョンソン首相はこの日の会談で、先月6月のG7(主要7カ国)首脳会議で提案した両国協力強化のための「韓英フレームワーク」にまた言及した。文大統領は「我々は韓半島(朝鮮半島)、ASEAN(東南アジア諸国連合)を含む地域協力の強化に特別な関心を持っている」とし「(英国と)調整を続けて協力を強化することを望む」と答えた。

また、英国が国連安保理常任理事国として朝鮮半島情勢に関連した協力をしていることに謝意を表し、ジョンソン首相は安保理常任理事国として韓国の立場を支持していくと答えたと、青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)の朴ギョン美(パク・ギョンミ)報道官は伝えた。

一方、この日の会談で両首脳は接種したコロナワクチンについて共感を形成した。ジョンソン首相が先に「英国と韓国の間でワクチン交換をすることになり、うれしく思う」とし、文大統領に「どんなワクチンを接種したのか」を尋ねた。これに文大統領が「アストラゼネカ」と答えると、ジョンソン首相は「同じワクチンを接種した」と語った。

文大統領は韓英間のワクチン交換を評価し、英国の「ウィズコロナ」を興味深く眺めていると伝え、ワクチン接種の先輩国家の助言を求めたと、朴報道官は伝えた。「ウィズコロナ」とは、日常生活をほぼ回復しながら致命率を管理する方向に転換することを意味する言葉で、文大統領は10月末ごろ防疫原則の転換点になると示唆してきた。

青瓦台はこの日の会談は英国の要請で行われたと明らかにした。6月にG7で会ってから100日ぶりに開催された対面首脳会談だ。この日、ジョンソン首相は11月に英国で開催される国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)当事国会議(COP26)への文大統領の出席を要請したため、両首脳は11月にまた対面会談をする可能性がある。



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