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冷え込んだ韓日中3カ国関係…「ドラマ三国志」に解答のカギがある(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
筆者の目に写った主人公緋村剣心は軍国主義日本が歩んでいった自己確信-自己催眠-殺人狂気-自己矛盾の旅程を映画の中にうまく描き出した。そしてさらに踏み込んで懺悔と不殺生の実践も破格に表わした点で独歩的だ。逆刃刀で訪ねてきた日流映画に韓国人は快く門戸を開いた。

◇華流、絶対武功で派閥の対立を崩す

『倚天屠龍記2019』は中華圏で神筆とあがめられる金庸の作品をドラマ化したものだ。トニー・レオン主演の『倚天屠龍記』(1986年、香港)がレジェンドドラマと公認された中、その後のリメイク作はこの牙城を超えることができなかった。しかし2019年に制作された『倚天屠龍記』がまた別の楽しさと見どころで視聴者の目をひきつけている。


ネットフリックスが中国市場に進出していない中で、中国ドラマ『倚天屠龍記2019』は韓国で善戦している。『倚天屠龍記』は2021年(8月まで)韓国ネットフリックスのドラマランキングで40位を記録し、トップ10ランキングで韓国は人気2位を占めた。

主人公の張無忌は正派出身の父親と邪派出身の母親の間に生まれた。幼い時に両親が2大派閥の離間の中で殺され、本人まで不治の病で死ぬ運命に陥る。後に彼は乾坤大ナ移(名教武功)を学び、張三丰に大極拳を伝授され、絶対武功の境地に上がることになる。張無忌の武功は正派と邪派を無力化させるほど強力でドラマのあちこちで主人公は派閥の対立を和解させる役割を担う。

金庸の武侠小説に対する韓国人の愛は1980年代に遡る。ドラマ『倚天屠龍記2019』は忘れられた韓国人の心に作家が聞かせてくれた愛国の忠節、不滅の愛、憎悪と和解などのメッセージを改めて思い起こさせている。

『愛の不時着』は忽然と日本の地に上陸して韓流の火種を生き返らせた。緋村剣心の逆刃刀は凍りついた韓国市場に日流の可能性を再び開いてくれた。『倚天屠龍記』は武侠のスタイルを借りて憎悪と対立を崩すことができる端緒を教えてくれている。

動画配信空間で韓中日3カ国のドラマ(映画)が見せた驚異的な出会いは冷え込んだ現在の3カ国関係に示唆するところが非常に大きい。ドラマは足かせと膠着に陥った現実の谷間を抜け出しすでに遠くに丘の上に到着している。

カン・ジンソク/韓国外大中国外交通商学部教授


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