Q:中国市場を逃してはならないのではないか。
A:「もちろん中国市場は重要だ。しかし韓国企業が中国市場で中国の高い非関税障壁により体験する差別と苦労は修交30年が迫っても解消されずにいる。この渦中で中国との技術格差が狭まり、THAAD報復が加わり韓国企業の位置付けはさらに難しくなった。新たな戦略が要求される時期だが、対中フレームが誤っていたということを認めようとしない。このフレームから抜け出す場合に体験することになる短期的リスクと外交的摩擦をとても大きく考える」。
Q:韓国は「安保は米国、経済は中国」という「安米経中」を金科玉条のように唱える。これが今後も韓国の護符になるのか。
A:「これ以上有効ではない。安米経中を韓国政府が繰り返し話したせいで米中双方から韓国に利用だけされるという誤解が生じている。正直なところ、米中貿易戦争の中で韓国独自の通商政策の余地があるのか。何の被害もなく韓国の利益だけ最大化するというアプローチ法は現実性がない。不都合な現実と直面する瞬間を先延ばしし続けているだけだ。短期的に韓国の価値が上がるかもしれないが、ある瞬間に仲間はずれになることもありえる。長期的側面から安米経中の方式を変えなければならない。安保と経済をひとつにして見極める『安経一切』の戦略が必要だ」。
Q:今後の韓国の対中戦略は。
A:「韓国の前には中国との衝突、隷属、共存という3通り道がある。韓中レッドラインを設定し、衝突と隷属は避けながら共存の道を探さなければならない。このため韓国は自ら強くなる自強の道を進まなければならない。中国に必要な国になってこそ尊重され共存できる。もう韓国の防衛戦略は北朝鮮だけに限定されるのではない。中国も含まなければならないのが現実だ。中国が韓国の領土主権だけでなく意志主権介入に躊躇していないためだ。もう中国と無条件で仲良く過ごそうという考えは捨てるべきだ」。
Q:自強の道はどうやって進むべきか。
A:「4つの力が必要だ。経済力では半導体のように中国が追いつけないよう超格差を維持しなければならない。軍事力では全面戦争はわからないが局地戦では中国に勝たなくてはならない。外交力は以夷制夷が必要だ。韓米同盟、日本、ロシア全部活用しなければならない。文化力では韓国が文化的・倫理的優越性を備えることが重要だ」。
鄭理事長がこの2年間に学者10人とともに「克中之計」をめぐって取り組んで得たものは何か。彼は「中国に対する目が少しは利くようになったが、まだ中国を深く体系立てて知らない」と話した。得たものと言えば「少なくとも中国に対し何がわからないかはわかることになった」と話した。「だれかは東山、また別のだれかは西山だと呼ぶ巨大な山である中国を一言でこうだと断定するのは無理」という話だ。特に中国は生物のように変わり続ける。それで「中国はこれ以上私たちが知って考えてきた国ではない」ということだ。中国国民もトウ小平や胡錦涛時代の人ではない。したがって今回の『克中之計』の出版を契機に習近平時代の未来を予測し、今後韓中間で何が争点でどのように解決していくべきなのかに対する激しい論争が触発されたらとの思いを表明した。聖域があってもならず、中国式に隠密に伏せてやり過ごす問題はもっと違う。なぜか。中国に対する話は韓国の運命に致命的に重要なためだ。
ユ・サンチョル/中国研究所長
「もう中国と無条件で仲良く過ごそうという考えは捨てなければ」(1)
A:「もちろん中国市場は重要だ。しかし韓国企業が中国市場で中国の高い非関税障壁により体験する差別と苦労は修交30年が迫っても解消されずにいる。この渦中で中国との技術格差が狭まり、THAAD報復が加わり韓国企業の位置付けはさらに難しくなった。新たな戦略が要求される時期だが、対中フレームが誤っていたということを認めようとしない。このフレームから抜け出す場合に体験することになる短期的リスクと外交的摩擦をとても大きく考える」。
Q:韓国は「安保は米国、経済は中国」という「安米経中」を金科玉条のように唱える。これが今後も韓国の護符になるのか。
A:「これ以上有効ではない。安米経中を韓国政府が繰り返し話したせいで米中双方から韓国に利用だけされるという誤解が生じている。正直なところ、米中貿易戦争の中で韓国独自の通商政策の余地があるのか。何の被害もなく韓国の利益だけ最大化するというアプローチ法は現実性がない。不都合な現実と直面する瞬間を先延ばしし続けているだけだ。短期的に韓国の価値が上がるかもしれないが、ある瞬間に仲間はずれになることもありえる。長期的側面から安米経中の方式を変えなければならない。安保と経済をひとつにして見極める『安経一切』の戦略が必要だ」。
Q:今後の韓国の対中戦略は。
A:「韓国の前には中国との衝突、隷属、共存という3通り道がある。韓中レッドラインを設定し、衝突と隷属は避けながら共存の道を探さなければならない。このため韓国は自ら強くなる自強の道を進まなければならない。中国に必要な国になってこそ尊重され共存できる。もう韓国の防衛戦略は北朝鮮だけに限定されるのではない。中国も含まなければならないのが現実だ。中国が韓国の領土主権だけでなく意志主権介入に躊躇していないためだ。もう中国と無条件で仲良く過ごそうという考えは捨てるべきだ」。
Q:自強の道はどうやって進むべきか。
A:「4つの力が必要だ。経済力では半導体のように中国が追いつけないよう超格差を維持しなければならない。軍事力では全面戦争はわからないが局地戦では中国に勝たなくてはならない。外交力は以夷制夷が必要だ。韓米同盟、日本、ロシア全部活用しなければならない。文化力では韓国が文化的・倫理的優越性を備えることが重要だ」。
鄭理事長がこの2年間に学者10人とともに「克中之計」をめぐって取り組んで得たものは何か。彼は「中国に対する目が少しは利くようになったが、まだ中国を深く体系立てて知らない」と話した。得たものと言えば「少なくとも中国に対し何がわからないかはわかることになった」と話した。「だれかは東山、また別のだれかは西山だと呼ぶ巨大な山である中国を一言でこうだと断定するのは無理」という話だ。特に中国は生物のように変わり続ける。それで「中国はこれ以上私たちが知って考えてきた国ではない」ということだ。中国国民もトウ小平や胡錦涛時代の人ではない。したがって今回の『克中之計』の出版を契機に習近平時代の未来を予測し、今後韓中間で何が争点でどのように解決していくべきなのかに対する激しい論争が触発されたらとの思いを表明した。聖域があってもならず、中国式に隠密に伏せてやり過ごす問題はもっと違う。なぜか。中国に対する話は韓国の運命に致命的に重要なためだ。
ユ・サンチョル/中国研究所長
「もう中国と無条件で仲良く過ごそうという考えは捨てなければ」(1)
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