アフガニスタン避難民を韓国など米軍基地に受け入れる可能性が浮上する中、オンラインで賛否論争が激化している。一部のコミュニティーでは、過去に難民を受け入れた欧州国家の被害状況を共有し、難民に対する強い反感を表している。
◆「難民を受け入れるな」「デモをする」
23日、オンラインコミュニティーでは、ムスリムの学生が表現の自由を教えたフランス教授を斬首した事件、ドイツに定着した難民がドイツ人の親子を線路上に突き落として死亡させた事件など、刺激的な事例が急速に広まっている。ここには「ムスリムは宗教でなく犯罪集団」 「難民を受け入れればコロナ事態に関係なくデモをする」という露骨な非難が続いている。難民が在韓米軍基地に滞留することになっても結局は韓国に難民申請をする可能性が高いという点を懸念しているとみられる。
特に、イスラム律法上、女性の人権が保障されないという点については「(難民を受けることになれば)最大の被害者は女性」「イスラムの人々は女性を人として見ない」という反発があった。30代の女性Aは「韓国は不法滞在者、外国人労働者の管理もできていない」とし「私たちの人権を優先しようという趣旨で自分の防御する人に人種差別フレームをかぶせるのも理解できない」と強調した。22日、青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)の「国民請願」掲示板には「難民を受け入れないでほしい」というコメントが登場し、一日も経たないうちに6300人が同意した。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が韓国リサーチと共同で昨年12月、国内の成人男女1016人を対象に調査した結果、難民受け入れに「反対」という回答は53%、「賛成」は33%だった。2018年の「済州(チェジュ)イエメン難民事態」当時の「賛成」24%より改善したが、依然として低い数値だ。「難民反対」の理由には「経済的負担」(64%)、「犯罪など社会問題憂慮」(57%)などが多かった。
◆「イスラム圏、韓国文化に憧れ」
難民受け入れに反対する世論に反論する市民もいる。「私たちも戦争を経験しながら国際社会の支援を受けた民族ではないのか」「地理上、数万人が来るわけでもなく、ある程度は受けてもよいと考える」などとコメントしながらだ。女性人権問題についてある市民は「国会議員や長官に女性を選出した国もいくつかあると聞いている」とし「無条件に反発するのは適切でないようだ」と反論した。会社員キムさん(32)は「わが政府に協力した難民に対しては積極的に脱出を支援すべきだと考える」とし「まだ国内では『ムスリム=テロ』とみる視線が多いようだ。宗教が問題なのではなく原理主義者が問題」と指摘した。
イ・ヒス漢陽大文化人類学科教授は難民受け入れを選択ではなく基本的責務だと主張した。「アフガニスタンの難民は米国とタリバンの和平交渉の結実から生じたため、大規模な難民は考えにくい」とし「わが政府と協力したアフガニスタンの人は受け入れるのが国際的な常識であり基本」と強調した。
特に3年前に韓国入りして地域社会に適応、定着したイエメンの難民が事例として取り上げられたりする。ソ・ソンヨン忠北大社会学科教授が2018年7月からイエメン出身難民の日常生活空間への参加観察・インタビューと社会関係網サービス(SNS)などで分析した結果、難民は「問題を起こさない存在」「韓国のシステムにうまく順応する存在」になるために自ら韓国語を習い、韓国文化に適応しようと努力したという。
イ教授は「イエメン難民受け入れ当時、国内で大騒ぎがみられたが、現在90%以上が韓国の若者と職場が重ならず働きながら過ごしている」とし「犯罪の話はなく、健康な構成員として静かに同化してよく暮らしている。国が安定した後、祖国に戻れば、国家間の懸け橋の役割もするだろう」と述べた。続いて「イスラム圏で韓国のイメージは最高だ。ドラマ『大長今(テジャングム)』の視聴率が60-70%にのぼり、最近はBTSを知らない子どもがいないほど韓流に熱狂し、韓国に憧れている。敵対感を持つ必要はない」とし「しかし我々はこの人たちを正しく知ろうと努力せず、排斥しようとしている」と指摘した。
◆「難民を受け入れるな」「デモをする」
23日、オンラインコミュニティーでは、ムスリムの学生が表現の自由を教えたフランス教授を斬首した事件、ドイツに定着した難民がドイツ人の親子を線路上に突き落として死亡させた事件など、刺激的な事例が急速に広まっている。ここには「ムスリムは宗教でなく犯罪集団」 「難民を受け入れればコロナ事態に関係なくデモをする」という露骨な非難が続いている。難民が在韓米軍基地に滞留することになっても結局は韓国に難民申請をする可能性が高いという点を懸念しているとみられる。
特に、イスラム律法上、女性の人権が保障されないという点については「(難民を受けることになれば)最大の被害者は女性」「イスラムの人々は女性を人として見ない」という反発があった。30代の女性Aは「韓国は不法滞在者、外国人労働者の管理もできていない」とし「私たちの人権を優先しようという趣旨で自分の防御する人に人種差別フレームをかぶせるのも理解できない」と強調した。22日、青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)の「国民請願」掲示板には「難民を受け入れないでほしい」というコメントが登場し、一日も経たないうちに6300人が同意した。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が韓国リサーチと共同で昨年12月、国内の成人男女1016人を対象に調査した結果、難民受け入れに「反対」という回答は53%、「賛成」は33%だった。2018年の「済州(チェジュ)イエメン難民事態」当時の「賛成」24%より改善したが、依然として低い数値だ。「難民反対」の理由には「経済的負担」(64%)、「犯罪など社会問題憂慮」(57%)などが多かった。
◆「イスラム圏、韓国文化に憧れ」
難民受け入れに反対する世論に反論する市民もいる。「私たちも戦争を経験しながら国際社会の支援を受けた民族ではないのか」「地理上、数万人が来るわけでもなく、ある程度は受けてもよいと考える」などとコメントしながらだ。女性人権問題についてある市民は「国会議員や長官に女性を選出した国もいくつかあると聞いている」とし「無条件に反発するのは適切でないようだ」と反論した。会社員キムさん(32)は「わが政府に協力した難民に対しては積極的に脱出を支援すべきだと考える」とし「まだ国内では『ムスリム=テロ』とみる視線が多いようだ。宗教が問題なのではなく原理主義者が問題」と指摘した。
イ・ヒス漢陽大文化人類学科教授は難民受け入れを選択ではなく基本的責務だと主張した。「アフガニスタンの難民は米国とタリバンの和平交渉の結実から生じたため、大規模な難民は考えにくい」とし「わが政府と協力したアフガニスタンの人は受け入れるのが国際的な常識であり基本」と強調した。
特に3年前に韓国入りして地域社会に適応、定着したイエメンの難民が事例として取り上げられたりする。ソ・ソンヨン忠北大社会学科教授が2018年7月からイエメン出身難民の日常生活空間への参加観察・インタビューと社会関係網サービス(SNS)などで分析した結果、難民は「問題を起こさない存在」「韓国のシステムにうまく順応する存在」になるために自ら韓国語を習い、韓国文化に適応しようと努力したという。
イ教授は「イエメン難民受け入れ当時、国内で大騒ぎがみられたが、現在90%以上が韓国の若者と職場が重ならず働きながら過ごしている」とし「犯罪の話はなく、健康な構成員として静かに同化してよく暮らしている。国が安定した後、祖国に戻れば、国家間の懸け橋の役割もするだろう」と述べた。続いて「イスラム圏で韓国のイメージは最高だ。ドラマ『大長今(テジャングム)』の視聴率が60-70%にのぼり、最近はBTSを知らない子どもがいないほど韓流に熱狂し、韓国に憧れている。敵対感を持つ必要はない」とし「しかし我々はこの人たちを正しく知ろうと努力せず、排斥しようとしている」と指摘した。
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