アフガニスタン首都カブールのハミド・カルザイ空港で16日、同国から脱出しようとする人々が扉が開かれた飛行機に搭乗しようと必死にボーディング・ブリッジに這い上がっている。[写真 ツイッター キャプチャー]
CNN・BBCなど外信によると、16日、カブール市内は都市を脱出しようとする車両の行列で道路が激しい渋滞状態に変わった。予想よりもはるかに早くカブールが陥落すると、カブール市民は大きく動揺した。英国日刊紙ガーディアンは市民がお金を引き出して国外に逃げるために銀行と空港に殺到したと伝えた。
Maxar Techonologies(マクサー・テクノロジーズ)やPlanetLab(プラネット・ラボ)などが公開した衛星写真を見ると、殺到した人波でハミド・カルザイ国際空港は修羅場と化した。空港内の滑走路にも、アフガニスタンから離れるための飛行機に搭乗しようと数多くの人々が殺到した。
民航機の運営が事実上中断された中で、数千名が空港に集まって飛行機に乗せてくれと言って滑走路を掌握した。空港の運営自体が麻ひすると、米軍は状況を統制するために威嚇射撃を行い、家に帰るよう呼びかけていたと目撃者は伝えた。
これに先立ち、ツイッターなどSNSには出発した飛行機に数十人の人々がぶらさがったり、離陸した飛行機から市民が落ちたりする様子などを映した映像が投稿された。
ロシアのスプートニク通信はこの日、「米軍の発砲で空港でアフガニスタン人が数人死亡した」と報じた。目撃者は少なくとも5人の死体を見たと伝えていたが、死因が銃撃によるものか、あるいは圧死によるものかは確認できていない。
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