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素顔を表した「ノーメダル」韓国野球…プロ野球も危機

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

7日に行われた東京五輪野球3位決定戦のドミニカ共和国戦で、8回表一死満塁からフアン・フランシスコに2打点二塁打を許した後、うなだれる捕手の梁義智(ヤン・ウィジ)。 [五輪写真共同取材団]

成績はみすぼらしく、過程も拍手を受けられなかった。韓国野球代表の現住所だ。

韓国代表は7日、横浜スタジアムで行われた東京オリンピック(五輪)野球3位決定戦でドミニカ共和国に6-10で敗れた。

屈辱だった。五輪の「ディフェンディングチャンピオン」として臨んだが、「ノーメダル」でレースを終えた。6チームだけが参加したため、韓国のメダル獲得の可能性はいつよりも高かった。「アジアのライバル」台湾が新型コロナ感染拡大の懸念から大会出場を辞退し、「アマチュア最強」キューバは米州予選で脱落した。にもかかわらず4位に終わった。「宿敵」日本が5戦全勝で史上初の五輪金メダルを獲得しただけに、韓国の成績はさらにみすぼらしく見えた。


韓国は今大会を3勝4敗で終えた。4日に行われた日本との勝者準決勝で2-5で敗れ、翌日の米国との敗者準決勝でも2-7で完敗した。ドミニカ共和国戦まで3連敗を喫し、手ぶらで帰国することになった。

野球ファンは結果よりもその過程に強い怒りを感じている。韓国代表チームは選手選抜から論議を呼んだ。金卿文監督と技術委員会は内野手の朴ミン宇(パク・ミンウ、NC)と投手の韓賢熙(ハン・ヒョンヒ、キウム)が新型コロナ防疫守則を違反して辞退した後、金鎮旭(キム・ジンウク、ロッテ)と呉昇桓(オ・スンファン、サムスン)を代わりに抜てきした。「新人」金鎮旭は国際舞台で検証されていない技量が、呉昇桓は過去にギャンブルで懲戒を受けた前歴が俎上に載せられた。

両選手は大会で力を発揮できなかった。金鎮旭は敗戦組の任務ばかりを引き受けた。呉昇桓は3位決定戦で6-5とリードした8回表に登板したが、1イニングも抑えられず4被安打(1被本塁打)で5失点し、逆転を許した。

金卿文監督の投手交代タイミングも納得しがたい。4日の日本戦の8回表にはメンタルが揺らいでいた高佑錫(コ・ウソク、LG)にこだわって大量失点を招いた。高佑錫は8回表一死一塁から失策性のベースカバーで出塁を許した後、暴投があり、四球を出した状態だった。結局、満塁で山田哲人に3打点二塁打を浴びた。金卿文監督は試合後、「明日(敗者準決勝)の試合を考えないわけにはいかなかった。高佑錫がイニングを終えるのが理想的だった」と語った。野球ファンはさらに激しく非難した。

5日の米国戦では1-2とリードされていた6回裏一死一塁の場面で救援の経験が少ない元兌仁(ウォン・テイン)を投入した。制球に乱れがあり、2安打を許した後にも、もう一人の打者まで投げさせた。元兌仁が四球を出した後にはチョ尚佑(チョ・サンウ)を登板させた。チョ尚佑は韓国がリードしていた5試合のうち4試合に登板し、90球を投げていた。肩が重い投手をあえて起用したのだ。チョ尚佑は2安打を許した。韓国は米国戦の6回に5失点した。

攻撃力も良くなかった。11-1でコールド勝ちした2日のイスラエル戦を除けば1試合あたりの得点は3.67点にすぎない。梁義智(ヤン・ウィジ、NC)、呉在一(オ・ジェイル、サムスン)ら国内リーグで最高年俸を受ける選手らはあきれるようなスイングを連発し、野球ファンの怒りを強めた。日本・米国戦では勝機をつかむことができた1回の得点チャンスで凡退し、無得点に終わった。

さらにベンチは経験が多い選手ばかりを盲信した。金卿文監督は大会前「現在コンディションが最も良い選手を起用する」と語った。しかし残念な結果だった。3位決定戦のインターネット中継では、ドミニカ共和国を応援して韓国代表の「ノーメダル」を祈願するファンの冷笑的な反応が多かった。「軍隊に行こう」という嘲弄も登場した。

東京五輪では水泳、陸上、飛び込み、近代五種など韓国スポーツの不毛地で黙々と汗を流してきた選手が意味のある記録を出した。その選手たちはいつよりも大きな応援を受けた。一方、野球代表は高額年俸をもらってファンからいつも声援を受けるプロ選手で構成されたが、期待以下の成績で対照的な姿となった。

韓国野球は東京五輪を通じて投手・打者ともに国際競争力の現住所を確認した。問題は五輪の野球代表が今後のプロ野球にも少なからずマイナスの影響を及ぼすおそれがあるという点だ。選手らの相次ぐ逸脱行為で強まった野球ファンの疲労感は五輪惨事でさらに増幅した。韓国野球が最大の危機を迎えた。



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